22年度売上6億3千万円 あたらす市場、前年度比1.2倍で過去最高
JAおきなわのファーマーズマーケットみやこ「あたらす市場」は2022年度、売上高6億3177万円を記録。前年度比1・22倍となり、過去最高を達成した。市場を管轄する友利修宮古地区営農振興センター長は、「農家の努力と、職員との連携が実を結んだ」と胸を張る。全体的に好調に推移した中でも、精肉部門は計画比159%と大きく伸長。利用客からは、地元産の新鮮な野菜が並んでいることが魅力との声が聞かれた。
22年度の店舗売り上げは、計画比112%の5億9390万円。前年度からは1億877万円増加した。包括契約を結んでいるサンエーへの出荷額は3786万円で、計6億3177万円を記録。来客数は33万7486人で、前年度比3万2710人の増。
開業初年度の売上高は約6千万円で、10倍以上に伸長。友利センター長は「コロナ禍の制限が和らぎ観光客も増えているが、地元の人にも定着し客足が伸びている。組合員である農家の頑張りと、職員との身近な連携のおかげ」と話す。
今後に向けては「暑さで葉野菜が育ちにくいという課題を克服し、地元産の品ぞろえを豊富にしたい。地域とともにというのがJAのテーマ。これからも農家の皆さんと連携して頑張っていきたい」と語った。
部門別では、▽精肉が2144万円で計画比159%▽菓子が5587万円で同148%▽一般食品が9604万円で同129%▽鮮魚が1303万円で同128%―と全体的に好調。最も販売額の多い野菜は、1億3340万円で計画比106%となった。天候に恵まれて入荷量が順調に増えたという。
同市場の下地亨店長は「昨年度から始めた精肉の試食販売が、誘客などに大きく貢献してくれた。こうした工夫を続けていきたい」と話す。売り上げの増加に伴い、店舗面積の不足という新たな悩みもあるという。「組合員の要望に十分に応えられていないのが現状。今後はネット通販にも力を入れ、販路を拡大していきたい」と語った。
買い物に訪れていた市民は「地元産の新鮮な野菜が買えることが一番の魅力。観光客の多さに驚くこともあるが、私が他県に観光に行っても、こうした地元ならではのところに行くと思う」と話した。