LED化される予定の市陸上競技場(写真左)と前福多目的運動場の照明

2施設の照明をLED化 宮古島市、一部故障も交代品なく

 宮古島市は2023年度、市陸上競技場と前福多目的運動場の照明(投光器)をLED化する工事を行う。陸上競技場では一部故障している照明もあるが、現在使用している水銀灯の交換部品が手に入らないという。市では11月、県民体育大会先島大会が開催予定となっており、市はそれまでに工事を終了させたい意向。市スポーツ協会は大会に向けて強化を図る計画で、砂川恵助会長は「夜間練習ができるよう早期に改修してほしい」と述べた。
 前福運動場の照明は1つの支柱に6個の照明が備えられているが、陸上競技場はより旧式で1つの支柱に1つのライトがある形。市の担当者によると、LED化により陸上競技場の設備も前福と同様の形式になるという。事業費は陸上競技場が約1500万円、前福が約2500万円の計4000万円の見込み。
 担当者は「スポーツ協会からは暗くて人がぶつかりそうになるという相談を受けている。現在使用している水銀灯はもう手に入らないため、LEDへの置き換えを進める」と説明。
 砂川会長は「日が落ちるのが早い冬場だけでなく、夜間に利用するランナーなどもいる。一部が故障して暗くなっている」と述べる。県民体育大会先島大会を控えていることから「地元の選手が万全の練習に取り組めるよう、できれば8、9月ごろには改修を終えてほしい」と要望した。
 同大会は秋季の採点競技19競技のうち、8競技が宮古島市、11競技が石垣市で行われる予定。競技数は石垣が多いが、宮古では11月1日の総合開会式と同月26日の閉会式、大会のラストを飾る陸上競技が行われることになっている。
 大会は県内14市郡の対抗形式で行われるが、22年の南部大会で宮古島市は、男女ともに最下位の14位に終わった。13位はいずれも八重山郡。砂川会長は「各競技連盟と連携し選手の強化に努め、大会の機運を盛り上げていきたい。島外に住む市関係者の勧誘にも力を入れていく」と語った。

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