初泳ぎの合図とともに一斉に走りだす子どもたち =2日、与那覇前浜ビーチ

宮古島で海びらき宣言 夏の観光シーズン到来

 宮古島に夏の到来を告げる2023年海族まつり第45回宮古島の海びらき(主催・宮古島観光協会)が2日、与那覇前浜ビーチで4年ぶりに規制なしで開催された。「サンゴの楽園未来まで集まれ遊ぼう宮古島の海びらき」をキャッチフレーズに行われ、大勢の家族連れや観光客らが東洋一美しいと言われる青い海と白い砂浜を満喫した。子どもたちの初泳ぎが行われ、元大関小錦のKONISHIKIさんによるライブ、ビーチ相撲や島ぞうり飛ばしなどの催しがイベントを盛り上げた。
 海びらきは東洋一真っ白い砂浜と透き通る宮古島の美しい海を島内外にアピールし、海浜を永久の観光資源として守り育み、合わせて海の安全祈願を行うことを目的に行われている。
 同協会の吉井良介会長は「本日、全国に先駆けて一足早い夏の訪れを高らかに宣言し、訪れる皆さんが楽しく安全に素敵な思い出がたくさん作れるよう祈念している」、座喜味一幸市長は「新たな観光シーズンの幕開け。きょうは海びらきで全国の皆さんに宮古ブルーを『楽しみにいらっしゃい』という思いで開催したい」とあいさつした。
 海びらきは早朝から関係者らによる安全祈願が行われ、午前10時から琉球國祭り太鼓宮古支部による演舞で幕を開けた。ブギウギスイングやTeMahanaのダンス、KONISHIKIさんのライブの他、来場者が参加できるビーチ相撲や島ぞうり飛ばし大会も行われ、家族連れや子どもらで盛り上がった。
 中でも宮古島海洋少年団が自ら舵を取るヨット試乗体験には長蛇の列ができ、人気を博した。
 埼玉県から観光で来島した小島彩歌さん(太田小4年)は「宿で楽しいと聞いて参加した。ヨットに乗れて楽しかった。来年もきたい」と笑顔を見せた。
 下里在住の垣田宗一郎さん、妻の寿美礼さん、長男の虹羽(こうは)ちゃん家族は「虹羽は初めて海で泳ぐ。ギャン泣きするんじゃないかと思ったがすごく喜んでくれてよかった」と話した。

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