製糖操業開始から1カ月が経過する沖縄製糖宮古工場 =下地上地

平均糖度の低調続く 沖縄製糖 操業開始1カ月

 15日で沖縄製糖宮古工場(仲里典和工場長)の2022/23年期サトウキビ製糖操業が始まってから1カ月が経過する。14日現在の平均甘蔗糖度は12.43度、基準糖度帯(13.1~14.3度)以上は約22%と低調が続いている。今月に入ってからは天候が回復し、原料搬入は順調に進んでいる。

 原料搬入量の累計は3万2757㌧。甘蔗糖度の割合は基準糖度帯が18.80%、14.4度以上が3.26%、13.0度以下が77.94%。これまでの最高は17.30度、最低は8.60度。14日の日計では平均糖度12.72度だった。

 仲里工場長は「糖度はこれから上昇すると期待しているが、なかなか上がってこない。高い日もあれば低い日もあって安定しない。歩留も低く苦しんでいる」と述べ、収穫に関しては「年明けから天気が良く収穫作業は順調。原料は計画通り搬入され、1日当たりの圧搾量は1700~1800㌧になっている」と話した。

 すでに収穫を終えて株出管理作業を行っていた下地の農家は「一番高くても12.9度。基準糖度はひとつもなかった。干ばつの後に長雨があったことが影響したと思う。自然のことなので仕方がない。来年に備えて早く株出管理をやって量を取った方が良い」と話していた。

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