来年のトライアスロン宮古島大会に向けて応募を呼び掛ける座喜味市長(左)と砂川会長 =市役所会議室

大会成功へ協力呼び掛け トライ実行委

 宮古島トライアスロン実行委員会大会長の座喜味一幸市長、競技委員長で宮古島市スポーツ協会の砂川恵助会長は31日、市役所会議室で記者会見し、第37回全日本トライアスロン宮古島大会(2023年4月16日)の選手募集を1日から開始すると発表した。コロナ禍の影響で4年ぶりとなる大会の成功に向け、多数のトライアスリートの応募とボランティアや地域住民の協力を呼び掛けた。
 宮古島大会は「海・風・太陽(てぃだ)熱き想い君を待つ」を統一テーマに、地域活性化を図る宮古圏域を代表する一大イベントとして定着し、「日本一の大会」として国内外から高い評価を受けている。
 座喜味市長は、イベントに対する地域住民をはじめ、選手、協賛企業、大会関係者の支援と協力に感謝するとともに、実行委員会総会で来年4月16日の大会実施を正式決定したと報告。この上で11月1日~30日の選手募集実施をアピールし、「最高のステージを用意し、感染対策をとりながら選手を迎えたい。圏域住民、関係各位には大会運営に理解と協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
 大会の中止、延期が続いたことに座喜味市長は、「選手、地域住民にとって残念だった」とし、「3年の中止、延期が選手にとっては大きなパワーとなり、住民の期待が相まって大会の成功につなげていければ」と期待した。大会時期にコロナ感染状況が悪化した場合には、「注視しながら十分に配慮する」とし、医師会、医療機関と連携を密にして対応する方針を示した。
 砂川会長は「4年ぶりに開催することは大切なこと。ボランティア、子どもたちのスポーツ活動にも活気が出てくる。ぜひ成功させたい」とし、「コロナ対策を万全にしたい。コースのレイアウトが変わることから、競技者のために安全安心の大会する」と述べた。
 事務局の説明によると、ボランティアの確保はエイドステーションをバイクのコースで従来の数を見直して減少し、ランが周回となるため縮小することで大幅に減る。また、選手の競技終了後のボディケアを感染防止の観点から取りやめる方針を示した。
 完走のメダルやタオル掛け、完走Tシャツ渡しも中止し、記念のTシャツとタオルを支給する。完走メダルや完走証交付は実施する方向だが、郵送するかも含めて今後、検討するとした。
 このほかコロナ対策では、1200人の内定者には大会2週間前から毎日、健康状況などのチェックリストを携帯電話やスマートフォンを使ったウェブ上での記入を義務づけ。各項目をクリアしない場合は出場不可とするシステムを導入するという。

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