水上バイクの安全利用に関する条例案について説明した市海岸利用促進連絡協議会 =市役所2階会議室

水上バイクなどの安全な利用 条例制定目指す

 宮古島市海岸利用促進連絡協議会(会長=伊川秀樹副市長)が6日、市役所会議室で行われ、市が制定を目指している水上オートバイ等の安全な利用に関する条例案について説明した。同条例案では水上オートバイの乗り入れを禁止する事故防止重点区域を下地前浜ビーチと伊良部渡口の浜で設定を予定しており、区域内での危険な走行などには罰則を科していく。早ければ12月定例市議会に提案し、来年4月1日施行を計画している。
 同条例案は水上オートバイ等(水上オートバイ、モーターボート、ヨット、セールボード、サーフボード、カイトボードなど)の利用に伴う事故を防止し、海域等利用者の生命、身体および財産の保護を図ることを目的としている。事故防止重点区域は、市長が遊泳者や漁業者の安全確保のため必要があると認めた場合、期間を定めて指定する。区域内では水難事故の防止や救助、市長が必要と認める場合(内容は協議中)などを除き、乗り入れが禁止される。水上オートバイ等発着区域も指定する。
 事故防止重点区域は、前浜の東急リゾート側および前浜港に隣接する海岸で全長約2200㍍、砂浜から70~100㍍、渡口の浜は全長約400㍍、砂浜から約70㍍の海域に設定を考えている。現在、前浜では沖合にブイを設置して実証試験を行っている。
 また協議会では市の海岸管理の現状報告が行われ、先月15、16の両日に実施した調査では無許可営業が5カ所で確認された。このうち新城海岸では保安林と里道の境界を測量してロープを張って範囲を確定し、保安林内で営業していた事業者に移動を指示した。このほか海岸に小屋やテントを設置していた事業者には撤去を指示した。
 伊川会長は「コロナが落ち着いて観光客は前年を上回る状況だが、海岸ではルールを無視した不適切な営業が行われている。観光客が安全安心に海岸を利用できる観光地を目指したい」と話した。

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