井上美香のあんちいーやー⑰夏休み 子供から大人まで

 毎月ビーチクリーンの開催のお知らせや活動報告を掲載で利用しているSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のFacebookや Instagram。Facebookの全世界での月間アクティブ利用者数は29億4000万人※もの数になる。(※2022年4⽉時点)。
 私も利用して13年くらいになるだろうか、日々自分が思うことや感じたことを文章や写真動画などを日記のような感覚で掲載している。

 海外や離れている友人の近況も知ることができなんだか近くにいるような感覚にもなる。
 「宮古の海をキレイにし隊」をFacebookのグループで立ち上げて早5年になる。お知らせする中で共感を得て、今ではグループのメンバー数は1000人を超えている。このビーチクリーン活動に参加できなくても宮古に思いを馳せ宮古の現状を知り、いいね!というスタンプやコメントで応援してくれている方も沢山いる。
 先日、そのFacebook Japanの広報代理を行っている会社からメールがきた。日本が抱えるSDGsゴール達成に必要な課題解決につながる活動をしているグループ同士を繋げその手助けをしてくれるプロジェクトだ。

▲ (右から)「世界ゴミ拾い習慣化軍団〜世界一清潔な日本の文化を広げよう〜』の皆倉慶彰さん、Facebook Japan広報担当嶋田容子さん、美香隊長

 同じように参加したもう一つの団体は全国でゴミ拾いを行っている個人やグループが登録している「世界ゴミ拾い習慣化軍団〜世界一清潔な日本の文化を広げよう〜』さんだった。コロナ禍でMessengerルームを使ったインターネット上での会議を何度か設けそれぞれが抱える問題を出しあった。その中でゴミ拾いをしたことがない人、今まで興味がなかった人がそのワンアクションを起こしてくれるきっかけ作りと楽しく拾ってもらうことが大切だという課題が出てきた。

 そこで誕生したのが、Facebookや Instagram上で利用できるARフィルター※1『ポイトリ』だ。これは、ストーリーズという機能の中に海ごみや陸ゴミの壁紙みたいなものがあり写真を撮影してそのゴミをモンスターに見立てて拾った日、場所、エピソードなどを自分で記入することができるものだ。そこに#でタグつけポイトリとつけてもらうと海ごみと陸ごみが図鑑として溜まっていく仕組みだ。

▲ プレスの方々にポイトリの使い方を説明する美香隊長


 その成果発表会が7月7日に東京であり私も宮古島から駆けつけてプレスの方々へ報告してきた。SDGs関連の方や、子ども向けや教育系新聞の方にお起こしいただき質疑応答も興味を持っていただき質問もたくさん飛び交い有意義な会になった。

▲ 実際スマートフォンを使って機能を体験

 こうやってSNSプラットフォーマー※2が協力してくださり私たちと一緒になって課題解決に向けて自分ごとのように知恵やアイデアをだしあい形になった。きっと自分だけで作ろうと思えば果てしなく時間がかかったであろう。
 FacebookJapanの広報代理の方からもアクティブに継続的にFacebookを活用しているのが目にとまった理由だった。正にどんなことも継続は力なり!だ。

▲宮古から漂着ゴミ持参して展示

 宮古島にいながらにしてパソコンや携帯一つでいろいろな地域の方々とネット上で繋がることができ、資料を共有できたり、顔を見ながら会議できたのは、この2年コロナ禍でさまざまな会議がリモートになっていたおかげかもしれない。
 どこに住んでいても自分が住みたい場所、見たい景色は自分でアクションを起こし描いていくものだと思う。
これからも宮古島に住まわせてもらいながら世界中の人々と繋がりこの島に住まわせて頂いてる感謝の気持ちを忘れず進んでいきたいと再確認した。

 今このコラムを読んでくださっているあなた!
 あなたの小さなワンアクションが美ぎ島の千年先の未来にかかっています。ご自分のスマートフォンでQRコードを読み取っていただたき、夏休みに子供から大人まで海ゴミ陸ゴミのポイトリフィルターを活用して楽しく島をキレイにしていきましょう!!


※1 ARフィルター
スマートフォン等AR機能を用いて、実際に撮影する写真や動画に様々な加工をすることができる機能

※2 SNSプラットフォーマー
インターネット利用者とサービス提供者を結びつける基盤(プラットフォーム)となるサービスやシステムなどを提供・運営する事業者のこと

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