実弾誤射 再発防止など海保に要請

 19日に伊良部長山港に停泊していた宮古島海上保安部所属の巡視船が機関砲の実弾を陸地側に誤射したことを受け、宮古島平和ネットワークとミサイル基地いらない宮古島住民連絡会(仲里成繁代表)は23日、平良下里の教会で記者会見を行い、偶発的な事故は有事につながる恐れがあると危惧し、原因の全容解明や再発防止などを訴えた=写真=。近く海上保安庁や第11管区海上保安本部、同保安部に要請を行う。
 記者会見には仲里代表らが出席。実弾誤射について出席者たちは「万一のことを考えれば再度確認すべきことだと思う。尖閣周辺では偶発的な事故が戦争になりかねない。海保には緊張感を持って二度と起こらないようにしてほしい」「なぜ陸地側を向いていたのか。どういった経緯で起きたのかしっかりと解明して市民に説明してほしい」「もし公海上や別の国との間で誤射が起これば即有事につながりかねない。ぜひ慎重に対応してほしい」などと意見を述べた。
 両団体では「これが国境外洋で他国の船舶に向けられていたなら誤射では片付かず、戦争状態に入ってしまう可能性もあり、国民の生死に関わる重大な問題」として海保に再発防止などを要請する。

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