中学生らは宮工高生の課題研究作品を手に取り、熱心に質問した =鏡原中音楽室

宮古工業高校が鏡原中で出前イベント

 県立宮古工業学校(知念俊一郎校長)は5日、同校生徒らによる実習制作課題の紹介やプログラミングを体験する出前イベントを市立鏡原中学校(濱川成共校長)で行った。宮工高の生徒らが修繕した学習机なども引き渡され、同校教諭は「高校でやりたいことを見つけてほしい」と話した。
 イベントは宮工高が進める「地域へ恩返しプロジェクト」の一環で、同校生徒が学んだ知識を活用し自らが作ったものが動いた際の感動や達成感などを中学生に伝える狙いがあるという。
 出前授業では同校の自動車機械システム科と電気情報科の生徒ら9人が課題研究などで制作した作品を中学生らに見せ、自作のテレビゲームや旋盤で作った金属製の印章のほか、生活情報科が製作した服飾作品などを紹介した。
 修繕した椅子の引き渡し式では、修理を担当した同校3年の下地恵太さんが「座ったときに違和感が出ないよう座面を溶接した。寸法合わせなどに苦労した」と作業内容を説明した。
 また同校教諭が学習用プログラミング言語を利用したゲーム制作を講義し、中学生らは自分たちで組み上げたプログラムを実際に動作させた。
 宮工高の松元鉄也教諭は「ものづくりの楽しさを実感してもらえたと思う。進路の一つとして宮工高を検討してほしい」と語った。

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