身の回りの植物を使って日用品を作っていたことを学んだ =19日、市総合博物館

子ども博物館 植物でおもちゃ作り

 宮古島市総合博物館(友利浩幸館長)は19日、今年度の子ども博物館第1回講座「開講式・植物を使ったおもちゃ作り」を行った。市内の小学4~6年生が対象で、参加した約20人の子どもたちに職員が身近な植物で作られた昔ながらの民具を紹介。子どもたちはアダンやソテツを使った風車作りなどに取り組んだ。
 子ども博物館はことしで32回目を迎える。来年2月まで博物館探検や科学実験、宮古の古謡講座や野草観察など全6回の開催を予定。昨年度も同じく6回の講座を行う予定だったが、コロナ禍で2回の実施にとどまったという。
 開講式で友利館長は「皆さんに宮古の自然、歴史、民俗、文化などをもっと深く知ってもらおうという目的で開催している。健康に気を付けて楽しく学び、講座を通して学校・学年の違う友だちを作ってほしい」と呼び掛けた。
 身の回りの植物からさまざまな道具を作っていた昔の人々の知恵や工夫を知るため、職員がカヤで作られた家(カヤヤー)の写真や、ほうき・サンダル・かさなどの実物を紹介。子どもたちも実際に風車や虫かごを制作。マーニの葉で作ったそりでレースも行った。

関連記事一覧