座喜味市長(右から4人目)ら関係者が手渡しで初荷をトラックに積み込んだ =宮古郵便局駐車場

宮古郵便局 マンゴー・パイン初出荷

 日本郵便宮古郵便局(井上和之局長)は14日、同局構内駐車場で、宮古島産マンゴー・パインゆうパック出荷式を行った。生産農家をはじめ関係者らが、本格的な収穫シーズンを迎えたマンゴーとパインの初荷をリレー形式で積み込み、期間中の安全輸送と順調な販売を祈念した。宮古地区のマンゴー生産は今年、昨年より落ち込むことが予想されているが、同郵便局では例年並みのマンゴー3万個、パイン2千個の取り扱いを想定しているという。

ゆうパックで送られるマンゴーとパイン


 午前9時から行われた出荷式で井上局長は「毎年夏本番を迎えるとともに、宮古島を代表する果実であるマンゴーとパインのゆうパック取扱いがスタートする。生産者が一つひとつ丹精込めて育てたマンゴーとパインを全国の皆さまへお届けし、コロナ禍でも笑顔で喜んでいただきたい」と期待を込めた。
 また「7月に最盛期を迎えるが、品質管理を保持するため関係各所と連携を図り安心・安全な配送を行いたい。ご理解とご協力を願いたい」と話した。県内どこからでも申し込めるよう沖縄本島内の郵便局にもカタログやチラシを設置するなど、郵便局ネットワークを通した販売促進に取り組んでいくという。
 来賓を代表して座喜味一幸市長が「今年はマンゴーを含め生産量が少し落ちるのではないかと言われているが、生産者の皆さんも長雨で大変の中マンゴー、パインを育て、この出荷式を迎えられた。喜びもいかばかりかとお察しする」と労い、「宮古島産のマンゴー・パインのブランド化が進んでいる。全国の皆様に幸せ、おいしさを届けてほしい」と激励した。
 マンゴー生産農家の辺士名忠志さんは「今年の生産量は2割ほど落ち込むことが予想されるが、品質はとても良く、お客様からもご好評いただいている。これもひとえに、関係各所の農業に対する深い理解のおかげ。マンゴー・パインを通して、宮古島のファンが増えてほしい」と感謝し、郵便局員や流通関係者に対しては「とても暑い日が続く。くれぐれも熱中症だけには気を付けて、迅速かつ丁寧にお客様の下に届けてほしい」と呼び掛けた。
 参加者らは箱詰めされたゆうパックのマンゴーとパインを手渡ししながらトラックの荷台に積み込み、出発を拍手で見送った。

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