平良港に入港する宮古島海上保安部所属の大型巡視船「みやこ」
=下崎ふ頭前
大型巡視船「みやこ」入港 宮古島海上保安本部
第11管区海上保安本部所属船舶で最大級の3500㌧を誇る大型巡視船「みやこ」(菊池元船長、乗員42人)が14日、平良港に入港した。中城海上保安部から宮古島海上保安部(福本拓也部長)に15日付で配属替えとなる。これで宮古島への巡視船配備は合計12隻となり、尖閣諸島をはじめ宮古周辺海域での領海警備や海上犯罪取り締まり、海難救助などの海上保安業務がさらに充実することになる。
巡視船「みやこ」は、全長120㍍、幅40㍍で、2020年2月に就役し、平良港下崎ふ頭の専用桟橋が完成するまでの間、中城に配備されていた。巡視船の3500㌧規模は、ヘリコプターを搭載しない「PL型」では国内最大級。「みやこ」は午前10時30分過ぎ、福本部長ら職員が出迎える中、下崎ふ頭に接岸した。
菊池船長は1964年生まれ。57歳。北海道出身。4月1日付で那覇海上保安部所属の巡視船「くだか」から中城所属「みやこ」の船長に異動。15日付で宮古島所属となる。
入港に当たって菊池船長は、「船は大きく多少しけていても活動できる。最新鋭の機器、武器を搭載している」と特徴を紹介。この上で、「尖閣諸島周辺海域での警戒業務も重要な任務。宮古島海上保安部初の大型巡視船で、宮古島周辺海域での警備、救難業務に取り組み、地域住民の安心、安全に貢献したい。船の名前の通り宮古島の皆さんに親しみを持っていただければ」と語った。