オリジナル卒業ソングを披露する卒業生 =13日、上野中体育館

上野中卒業式 卒業生が作詞作曲

13日の市立上野中学校(渡久山英徳校長)の卒業式で、30人の74期卒業生が作詞作曲し、音楽教諭の宮国貴子さんが補作・編曲した「思い出を胸に」のオリジナルソングが披露され、教職員や在校生、両親らに感動を与えた。

 宮国さんによると、卒業ソングのきっかけは2学期に入って普段の何気ない会話からで「あなたたちならできる」との励ましで3年生が作詞に取り組み、昨年12月までに全員が仕上げることができたという。
 年明けは、新型コロナウイルス感染症急拡大による臨時休校などの影響もあったが、プロジェクト委員会を立ち上げて、一人ひとりが綴った言葉をつないで詞を作り、メロディーラインを相談。宮国さんが補作、編曲して2月末までに完成にこぎつけた。

宮国貴子教諭


 卒業式では担任の安里豪介教諭の指揮、宮国さんのピアノ伴奏で卒業生がオリジナルソングを披露。最後のフレーズで「さあ!旅立ちの時 離れていても空はつながっている 前を向いて未来見つめ 永遠(とわ)の絆と思い出を胸に ありがとうSeeYouAgain!」と歌い上げると会場から温かい拍手が送られた。
宮国さんは披露を喜ぶとともに、「歌声をCDに録音したので、あとで子どもたちに手渡すことが楽しみ。ずっと心に残してほしい」と語った。今年度の定年退職を迎える宮国さんにとってもオリジナル卒業ソングは、記念となったようだ。

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