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沖縄平和クラブ「尖閣を県有地に」

【那覇支局】県内の有識者で構成する政治団体・沖縄平和クラブ(永井獏代表幹事)は8日午前、県庁で会見し尖閣諸島の県有地化を求める請願書を県議や各市議会に送付すると発表した=写真=。永井氏は「政府に無償譲渡を求める。尖閣諸島は有人島にすべきだ。軍隊は置かず、平和友好地帯にすべき」と主張した。

 永井氏は「尖閣諸島を日本固有の領土と主張する政府が、国民の上陸を禁止するのは国際法的に卑屈」と指摘。明治時代に政府は県在住の実業家に尖閣を無償貸与し「かつお節の製造工場が営まれたのは世界周知の歴史的事実」と強調した。
 その上で、政府と沖縄県は尖閣を「平和友好の島」とし将来的には日本本土や沖縄、中国、台湾の共同出資で国際交流センターを設置すべきと提言。観光拠点や商業施設の設置も構想し「計画中の第6次沖縄振興計画に盛り込んではどうか」と力を込めた。
 石垣市の中山義隆市長による尖閣諸島視察について、永井氏は「賛否両論がある」と指摘。どちらの立場に立っても「県有地化には賛成できる」と期待した。

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