会見した玉城知事 =24日夕、県庁

警戒レベル「3A」から「2」に

【那覇支局】玉城デニー知事は24日夕、県庁で会見し新型コロナウイルスの警戒レベルを「3A」から「2」に下げると発表した。15日に県内の病床使用率が50%以下となり1週間が経過したため、24日の対策本部会議で決定した。ただ、県内の新規陽性者数は高く、本島や八重山の実効再生産数(先週)も1以上であるため、「県民は感染の再拡大を防ぐため、感染対策を継続してほしい。経済対策は段階的に開始する」と説明した。

 県は3月末までをワクチン追加接種推進期間に設定。期間中の接種目標を全高齢者人口の70%である約23万人に設定。玉城知事は「2回目接種から6カ月以上が経過した18歳以上全てを対象とした接種も進める。早期の追加接種をお願いする」と呼び掛けた。
 県は観光振興キャンペーンである「おきなわ彩発見」や「おきなわ体験最大50%OFF」の再開時期や要件などを関係団体と調整している。3月末までは感染再拡大の抑制期間であるため、キャンペーンの利用に条件をつける。
 国は1月から「彩発見」の補助要件にワクチン2回接種、PCR検査での陰性確認を追加。オミクロン株の感染力を考慮し県は更に要件をつけるか検討する。先島地域のみで再開するなど、感染状況に応じて地域ごとに時期を分ける可能性もある。県は感染を抑えつつ警戒レベル2でも再開を目指す。
 県は今年度中の「おきなわ体験」の再開を予定していない。予算の持ち越しなどを国と調整する。

関連記事一覧