池間大橋開通30周年式典
池間大橋開通30周年記念式典(主催・いけま島おこしの会)が13日、池間公民館で開催された。池間大橋会が「宮古トーガニ」など3曲の踊りを披露し式典に華を添えたほか、池間自治会の仲間広二会長、池間漁協の与那嶺大組合長、池間小中学校の平良吉嗣校長らが祝辞を述べ、大橋建設に関わった先人に感謝するとともに、地域住民が協力し池間島を発展させていくことを誓った。式典終了後は約50人が参加し開通記念ウォーキングが行われた。
池間大橋は1992年2月14日開通。「夢の懸け橋」完成で宮古本島と海路を隔てる厳しい環境にあった住民生活の利便性は大きく向上し、多くの観光客が訪れるようにもなった。一方で人口は減少を続け島の中心産業である水産業も高齢化が進むなど地域振興・活性化に課題も多い。
開会あいさつで与那嶺組合長は「漁協組合島民全員の支援のおかげで経営を続けてこられた。これからも力を合わせて池間島を盛り上げるために頑張っていきたい」と述べた。
池間出身の平良校長は「全校生徒は25人だが、小学生から中学生まで集まるとすごいパワーを発揮する。元気で頑張っている子どもたちを激励してほしい」と呼び掛け、「池間大橋がこれからも安心安全であること、利用者が幸せいっぱいでいること、橋向の狩俣自治会と池間自治会が力を合わせ発展していくことを願いたい」と語った。
仲間会長は「大橋が開通したことで人が流出したと言われるが、UターンIターンで移り住んだ人も多い。橋が無く不便なままではもっと池間は衰退していたと思う」との見方を示し、「活性化のためには住民の企業で島に仕事を作り出すことが必要。橋を活用して何ができるかを考え、頑張る大人の姿を子どもたちに見せて行こう」と強調した。
池間大橋会は「宮古トーガニ」、「祝いめでたい節」に加え、大橋開通を記念して作られた「池間大橋」の踊りを披露し、参加者から大きな拍手が送られた。
新型コロナ感染対策のため飲食を伴う祝賀会は行わなかった。30周年記念誌の発行を予定しているという。あいにくの雨の中だったが、開通記念ウォーキングには50人弱の住民が参加。狩俣側駐車場で折返し、ゴールの小中学校前までそれぞれのペースで歩いた。