首を伸ばして飛ぶクロツラヘラサギ =20日、与那覇湾

クロツラヘラサギ飛来

国際的な絶滅危惧種のクロツラヘラサギが宮古島に飛来している。冬になると毎年のように与那覇湾などに渡ってきては干潟でエサを探し、長いくちばしを背中に乗せて休む姿が見られる。

 名前はサギだがトキの仲間。サギとは違い首を真っすぐ伸ばして飛ぶ。全長は約75㌢、羽根を広げると110㌢になる。全身白い羽毛に覆われ、くちばしから目の周りが黒い。繁殖期には冠羽や首の周りなどが黄色を帯びてくる。しゃもじ型のくちばしを水の中で左右に振りながら魚やカニ、エビなどのエサを捕まえている。
 中国東部や朝鮮半島北西部などの沿岸で繁殖し、冬になると東南アジアや中国南部、九州・沖縄などに飛来する。個体数は保全活動によって増加傾向にあるという。

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