宮古島映画祭について説明する柴山実行委員長(右)
=市役所市長室
宮古初「国際映画祭」
宮古島市でホテルなどを経営する柴山勝也さん(リゾートライフ代表)は18日、市役所に座喜味一幸市長を訪ね、5月にマティダ市民劇場で第1回宮古島国際映画祭を開催することを報告した。自身が実行委員長を務める。映画祭を通して宮古島を広くアピールすることが狙いという。柴山さんが主演を務め、ミラノ国際映画祭2021外国語映画部門で最優秀作品賞と最優秀男優賞を受賞した「宮古島物語ふたたヴィラ(脚本/監督・上西雄大)」も特別上映される。
映画祭は当初2月開催の予定だったが、宮古島市で新型コロナの感染が拡大していることから延期された。開催期間は5月20日~22日の予定で、新進気鋭の監督の手による自主制作映画が世界中から集まっているという。
ストーリー部門(長編・短編)とドキュメンタリー部門(同)の4部門で表彰を行う。受賞者に対し、ロンドンのレインダンス映画祭への出品を支援する。審査員を務めるのは上西監督などの映画関係者。
柴山さんは、自身が事業を始めた二十数年前に比べ宮古島を訪れる観光客が5倍ほどになり、リゾート地として発展を続けていることなどに触れ「愛する宮古島の魅力をさらに世界中の多くの人に知ってもらいたい」と映画祭を企画した意図を説明した。
若い才能を支援し映画を通して夢や希望を創造することや日本映画を栄光の時代に戻すことを目標に掲げ、「宮古島が文化交流の中心地となり、世界中の人々が憧れる映画祭になるよう精一杯頑張っていきたい」と抱負を語る。
柴山さんは「ふたたヴィラ」にも出資したが、宮古島で撮影することが条件だったという。
映画祭でのあいさつなどの協力を求められた市長は、「宮古青年会議所などの若い力も借りながら、どういった応援ができるか考えたい」と話した。