薄曇りの下で濃いピンク色の花を咲かせるカンヒザクラ =平良東仲宗根添の宮古青少年の家構内

「寒緋桜」咲き始める 来月上旬には満開

宮古島地方にひと足早い春を告げるカンヒザクラ(寒緋桜、バラ科サクラ属)が、市内で咲き始めている。気象台の植物季節観測による「開花」の発表はまだだが、ことしもほぼ平年並み(平年値1月17日)のようだ。2月上旬から「満開」となりそうだ。

 台湾や中国南部原産で、和名は花が緋色に染まることからヒカンザクラ(緋寒桜)だが、ほかにもヒガンザクラ(彼岸桜)という種類があり、混同を避けるため別名のカンヒザクラが使われることが多い。別名はほかにヒザクラ(緋桜)。
 成長すると高さ、枝張りともに5㍍以上となり、庭園や公園、街路、学校緑化として植栽され、広く親しまれている。花は直径1.3㌢ほどの楕円形で、濃いピンク色が特徴。花期は1月~2月。国内で広く知られるソメイヨシノの開花を知らせる「桜前線」が南から北上するのに対し、カンヒザクラは本島北部から徐々に南下する。県内では本部町などが桜の名所となっている。宮古島地方では学校や公共施設、民家の庭などに植栽されている。

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