新型コロナ 宮古島市2日間で166人

【那覇支局】県は10日、宮古島市で新たに56人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。4日ぶりに2桁の感染者になったが、県の糸数公医療技監は「日曜日で休みの検査機関が多かったことから検査数が減った影響が考えられるため、感染が落ち着いたとは考えていない」と話した。1週間当たりの人口10万人当たりでは1001.37人となり、過去最悪を更新し、県内ワーストの状態が続いている。9日は3日連続3桁となる110人が確認され、2日間で166人の感染が明らかになった。累計患者は2468人。

 10日の市内患者は10歳未満から70代までの男女56人となっており、年齢別では20代の14人が最多で、30代9人、10歳未満、10代、50代の7人が続く。30代までの若年層で全体の66%を占めるが、割合が低下し各年代に感染が拡大している。推定感染経路も49人が調査中となっており、88%の感染者の経路が分かっておらず、市中感染が拡大している。職業別では建設業、会社員6人が最多でサービス業、高校生4人が続き、確認中も17人。市の1週間の新規感染者数は500人を超えて547人。
 市の入院中は19人で宮古病院14人(中等症4人、軽症10人)、民間病院5人(軽症5人)。宿泊施設療養中40人、自宅療養中148人、入院調整中380人。
 県内では新たに779人の感染が確認された。4日ぶりの3桁となったが、前週3日の130人と比べると6倍となっている。県内の累計患者数は5万8209人。9日は1533人の感染が確認され、2日間で2312人が確認された。
 10日の県内患者は10歳未満から90歳以上の男女。年代別では20代の317人を中心に30代までで全体の73%を占めている。推定感染経路では家庭内119人、友人.知人78人、飲食44人、職場内32人、その他21人、施設内11人が判明しているが、残る474人は調査中となっている。県内の自宅療養数は3640人となり、昨年8月30日の3139人を上回り、最多を更新した。
 県内の10日までの直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数は492.49人となっており、500人に迫る。県の警戒レベル判断指標ではレベル4(非常事態)。病床使用率(39.8%)、重症者用病床使用率(31.9%)はレベル2の20%超となっている。
 在沖米軍では新たに391人の感染が報告された。9日は過去最高の429人が確認されている。累計5403人。

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