宮古島市人口10万人当たり1週間の感染者数

新型コロナ宮古島市、新たに41人

【那覇支局】県は5日、宮古島市で新たに41人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。宮古島市で1日の新規感染者数が40人を超えるのは昨年8月21日の42人以来、132日ぶり。前日の29人から12人増え、増加は5日連続となった。市内は感染者増加のスピードが衰える気配が見えず、今後も深刻な状況が続く見通しだ。累計は1991人となった。直近一週間当たりの新規感染者数は96人、人口10万人当たり175.74人と前日の102.52人から大幅に増えた。

 県は宮古島市の状況について感染力が強いとされるオミクロン株で急激に感染者が増えているとし、対策の徹底を呼び掛けている。
 新規感染者は10歳未満から60代までの男女41人で、年齢別では20代の24人が最も多く半数以上を占め、30代と50代の5人が続いている。30代までの若年層で全体の73%を占めるなど県の感染と同様に若者を中心に感染が急激に広がっている。推定感染経路も37人が調査中となっており、市中感染の可能性も高くなっている。職業別では公務員と会社員がそれぞれ7人と最多で、次いで学生の3人となっている。
 県の嘉数広樹感染症対策課長は「宮古島市は年末年始などの飲食会食を起点に広がっている。今後も新年会などで感染対策をしっかりするだけでなく、会食を避ける行動が望まれる」と話した。
 市の入院中は宮古病院8人(中等症4人、軽症3人、無症状1人)、自宅療養中21人、入院調整中43人。感染者の拡大傾向が続く中、入院や療養などを待機する調整中が増えている。県によると宮古保健所管内の療養者などに対する健康観察は、全て県対策本部で実施しており、今後も患者数の推移を見ながら対応するとしている。

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