宮古保健所管内のインフルエンザ報告数
21年「インフル」発生ゼロ 宮古保健所管内
宮古島保健所によると、同保健所管内では2021年、12月19日現在まで一人もインフルエンザが発生していない。20年の3月23日週に3人確認されて以来、1年9カ月にわたりゼロが続いている。市の医師は新型コロナの影響でマスクや手洗いなどの感染対策が徹底されたことが要因と考えられるとしたが、閉じこもりや健康診断受診率低下などの問題も指摘した。
かつてのインフルエンザ流行期には、1週間で100人以上が確認されることもあり、学級閉鎖なども度々行われた。20年1月初めには1週間当たり30人と流行の兆しが見えたが、感染は広がらずに終息。宮古保健所管内では20年4月から確認されてない。
市のある医師は「長年この仕事をしているが、インフルエンザが無くなるとは想像もしなかった」と驚く。感染対策徹底の効果が一因とするが、マイナス面も指摘。「外出自粛で家に閉じこもりがちになるなど精神的負担は大きい。健康診断を受ける人が減っているのも心配。バランスの取れた日常を回復していく必要がある」と話した。