渡真利泰洋総料理長

渡真利シェフに特別賞 グルメサイト「ヒトサラ」

=写真右下=

 伊良部島のホテル「紺碧 ザ・ヴィラオールスイート」内レストラン「エタデスプリ」の総料理長、渡真利泰洋さん(36)がこのほど、グルメサイト「ヒトサラ」のアワード「ベストシェフ&レストラン」で編集長特別賞を受賞した。

 同レストランはフレンチコースのスタイルで、宮古島ならではの食材を使い独自解釈の琉球料理を提供。宮古島の歴史、文化のほか自然保護も表現しており、利用客から高く評価されている。
 渡真利さんは上野出身。東京の一流レストランで修業を積んだ後フランスに渡り、パリを代表するミシュラン3つ星レストラン「ジョエルロブション」で腕を振るった経験を持ち、評論家など多くの著名人から高い支持を受けている。
 同アワードは「シェフが推薦するシェフ」がテーマで、専門家から全国で精彩を放ったレストランが選ばれるという。
 渡真利さんが提供するコースは前菜「オトーリ(ウミヘビのスープ)」からデザート「オリオンビール(アイスクリームと海ぶどう)」の全11品と独特で、料理を通じて利用客に宮古の文化を伝える。このうち「#おーばんまい」=写真右下=はカツオのタタキがメインの料理。伊良部島の家屋のカラーがテーマで、#(ハッシュタグ)は同名の祈願祭をSNSで検索してもらうため名前に含めたという。
 渡真利さんは「かつての琉球王朝は美食の国として名を馳せたが、滅んだことで途絶えてしまった。新しい琉球料理を再生させたい」と話した。受賞については「世界に発信するレストランが目標。コロナ禍で情報発信が難しい中、この受賞は大変ありがたい」と喜びを語った。

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