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W杯余波…つり目ポーズの次は肌の色で論争 南米でのアジア人差別に日中韓のSNSユーザーが「団結」

サッカー・ワールドカップの韓国対南アフリカが日本時間の25日に行われた。後半18分にタペロ・マセコが放った南アフリカの先制点がそのまま決勝点になり、韓国は敗北。ワールドカップ初日に行われたチェコ戦では勝利を収めたが、ボール支配率などで優位に立ったものの後半の1失点だけで敗北するという、メキシコ戦に似た形での試合展開になった。

各グループの全試合が終了した後に3位のチームが比較され、成績上位の8チームが決勝トーナメントに進む予定。韓国の命運は他のチームが決めるという、厳しい状況に置かれている。だが、メキシコへ遠征して母国の応援をしにきた韓国人サポーターたちも、試合結果とは関係ない形で大変な思いをしている。いずれも南米圏の人々などから受けた人種差別が原因だ。

女性インフルエンサーのカメラに映り込んだ男性による「つり目ポーズ」は、英語圏でも大きな論争を呼び起こしたが、続くメキシコ戦でもYouTuberのヨンアルナム氏が、スタジアムで受けた差別行為や問題行動などを記録し、動画で紹介。本来は中国人を意味する「Chino」をメキシコサポーターたちが連呼。Chinoはアジア人の顔は判別しにくいという差別的な意味も含んでおり、過去に久保建英らもこの差別行為を受けている。

ヨンアルナム氏は後日投稿した動画で「メキシコ人の大半は優しかった」と説明していたが、この動画が注目された時と同じタイミングで、X(旧Twitter)では別の差別問題が浮上していた。騒動の発端は、あるユーザーが韓国代表FWのチョ・ギュソンの動画を添えた上で、スペイン語でかわいらしい笑い方だとコメントを添えている投稿だ。

「韓国人の本物の肌はきれいだ。幽霊みたいな白さにこだわる理由が分からない」。該当の動画にポルトガル語で行われた引用リポストに対し、スペイン語、ポルトガル語で韓国人の肌を揶揄(やゆ)する投稿が続出。幽霊みたいという一文に同調するコメントのほか、白人への憧れがあると断定するコメントも相次いだ。また、TikTokからXに転載された動画を見て「韓国には肌を白く見せる化粧品があるから、白人の肌の色に憧れている」と主張するアカウントも現れた。

「アジア人は」に各方面が反発

メキシコで話者の多いスペイン語、同様にブラジルで話者の多いポルトガル語で行われるコメントの数々に対し、韓国語圏のユーザーたちは相次いで反発。「同じ人種でも肌の色に差異があって当然」「きれいな肌の基準を他国の人間が勝手に定義するな」「転載された動画の化粧品は日焼け止めであり、白い肌への憧れではない」といった反論が相次いで行われた。

特に怒りを招いたのが、白人への憧れだとする意見から派生した「お前たちは白人じゃない」「韓国人は白人になれない」といったコメント群だ。白人の容姿に近づきたいから白い肌になりたがっている、でも人種の壁があるから憧れの人物になれなくて悔しいのだろう、と断定する主張の数々は、さらなる反発を引き起こした。

一部のアカウントが「アジア人の肌は」という前置きをした上で差別的な主張をし始めた頃から、日本語、主に中国本土で使用される簡体字、台湾や香港などで使われる繁体字での反論も増加。日本語ユーザーたちは、時折韓国コスメに対する称賛、アジア人と日焼けに関する科学的なデメリットなどを付け加えて反論を展開。中国語圏のユーザーはアメリカンジョーク風のブラックユーモアのほか、日本の浮世絵などを引用して「鎖国中の日本人がどうやって白人に憧れたんだ?」とも投稿している。

正当な反論に交じって、過去に海外で公開された論文の「国別IQランキング」を引き合いに出した上で「ブラジルでは教育が禁止されているのかな」「顔が美しくても猿レベルのIQは嫌かな」といった差別的な投稿、ポルトガル語の差別的な画像に同調して韓国人を揶揄する投稿も、それぞれの言語で見かけた。ただ、幸いにも建設的な意見が大半を占めており、人種差別を許さないという空間が、東アジア圏のユーザー同士で醸成されているようだった。

「みんなの言い争いを見るために翻訳を開いているんじゃないんだよ」。昨日にはこのような意見も繁体字で投稿されている。

文/池田聖人 内外タイムス編集部

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