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孤独すぎてゴキブリと友だち…高市首相の「ゴキブリ話」が海外でも報道

いわゆる「高市ゴキブリ事件」が海外大手メディアでも報道され、SNSでは困惑と皮肉が拡散された。報じたのはイギリスの「デイリー・テレグラフ(The Daily Telegraph)」で、1855年創刊の保守系(中道右派)高級紙。オンライン版は「The Telegraph」。

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この出来事は、高市早苗首相が公邸に出たゴキブリを殺せず、スタッフが取り除いた後に「少し淋しいような、悲しいような」とX(旧Twitter)に22日に投稿した話だ。

Telegraphの見出しは「Japan’s PM: I’m so lonely I befriended a cockroach」。翻訳すると、「日本の首相、孤独すぎてゴキブリと友だちになった」である。

海外での反応を見ると、「なぜこんなことを公に言うのか」「少し寝た方がいいのでは」「ワークライフバランスを捨てた結果だ」「日本の首相について今日一番奇妙なニュース」などと、困惑と皮肉が目立った。

さらに、アニメや写真を使ったミーム(ネット投稿された笑える画像や動画、フレーズ)も大量に生まれ、「日本の首相がゴキブリと友だちになった」という部分が、奇妙な物語として独り歩きしている。国内では「暇なのか」「どうでもいい話」という批判コメントが相次ぎ、炎上状態となった。

高市首相は“人間味あるリーダー”という親近感を狙ったイメージ作戦をとったのかもしれないが、逆に「この人に国を任せて大丈夫なのか」という疑念を持たれる結果となった。

取材に応じずXを連投する首相

おそらく、支持率が高いときなら「意外な一面」で済むが、政権への不満が強まっている局面では、「人間味」ではなく単に「変な人」という印象になってしまう。少なくとも世界に広がったのは、「強い日本を率いる首相」というイメージではなかった。

高市首相は昨年10月の首相就任以降、1日2件程度のペースでXに投稿してきた。ところが、今月14日の“お盆休み”から突如、長文5本を連投し、物価高対策をアピールし始めた。結局、この日から23日までの10日間で、Xに37件のポストを残した。

しかし、近年の歴代首相と比較して、報道陣の取材に応じる時間が圧倒的に少ないため、一方的な発信の評判は悪い。今回の海外の反応は、高市首相のSNS戦略が持つリスクをかなり象徴している。

最後に補足になるが、なぜ、高市首相はゴキブリを殺すことができないのか。22日の投稿で本人は次のように説明している。

「私は、子供の頃から手塚治虫先生の『火の鳥』が大好きで、何度も繰り返し読んできました。『火の鳥』には、命は姿を変えながらつながっているという輪廻の考え方が描かれていて、子供ながらに大きな影響を受けました。そのせいか、大人になった今でもゴキブリを含めて虫を殺すことができません。公邸を走っていたゴキブリも、『この命も長い輪廻の中にいるのかもしれない』などと考え、しばらくはなんとか出て行ってくれないかなと思いながら、我慢していましたが、秘書官達に話すと呆れられました」

命の大切さに思いをはせるのは極めて大切なことだが、イスラエル軍によって虐殺されているパレスチナ人や、米軍の空爆で殺されたイランの子どもたちのことを考えることはあるのだろうか。

文/横山渉 内外タイムス

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