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債務超過のアエラホームだけではない「中古・建売シフト」に苦しむ注文住宅

「クラージュ」などのブランドで注文住宅を手掛けていたアエラホームが、16日に民事再生法の適用を東京地裁に申請した。

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アエラホームは山梨県の工務店として創業、2003年から全国展開を進めて中堅ハウスメーカーとしての頭角を現した。2008年に外張断熱環境住宅「クラージュ」の取り扱いを開始、テレビCMでの認知拡大も図った。ローコストでありながら気密性と断熱性の高い住宅を提供したことが評価され、知名度を高めた。

2016年に東京都千代田区に本社を移転、2018年からフランチャイズ事業を始めた。

堅調に成長していたように見えたが、足元の業績は厳しさを増していた。2026年5月期の売上高は55億5800万円で、前期比で35%も減少している。10億円を超える赤字であり、15億円近い債務超過状態だった。3期連続で債務超過の状態が続いており、赤字によってその額も膨らんでいた。

ハウスメーカーのロゴスホールディングスがアエラホームの再生スポンサーに名乗りを上げており、顧客への影響は限定的となる見込みだ。

注文住宅を主軸としたハウスメーカーの経営環境は厳しさを増している。東京商工リサーチによると、2026年上半期のハウスメーカーの倒産件数は118件で、前年同期比で9割増加した。倒産の原因は販売不振が全体の7割を占めている。

国土交通省の「不動産価格指数」によると、戸建住宅の2010年を100とした場合の価格指数は、2025年12月に121.9となった。2024年12月が118.4、2023年12月は117.3である。2025年に入ってから上昇ペースが加速している。

住宅設備や資材価格、人件費高で価格が上がっているのだ。住宅ローン金利が上昇していることも重なり、消費者への負担が重くなる。建売住宅へ需要がシフトしているとみられる。

タマホームも注文住宅で苦戦

上場企業においても注文住宅事業で苦戦するケースが目立つ。タマホームがその一つだ。

2026年5月期の注文住宅の受注数は前期比2%減の7195棟だった。受注金額も4%減少している。建売で影響を抑えているが、2026年5月期の住宅事業は10億6600万円の営業損失を出した。前期は3億円を超える利益を出していた。

タマホームは注文住宅事業の不振を受け、既存の商品ラインナップの再構築を進めている。共通基盤を活用したプラットフォーム型の商品開発体制へと転換するという。従来の10年保証を20年保証へと延長、アフターサービスの強化も図った。しかし、市況が悪化する中での立て直しは容易ではないだろう。

埼玉県本庄市に本社があるケイアイスター不動産は、2026年3月期の注文住宅の販売棟数が前期比で3割も減少した。注文住宅は収益性重視の事業活動へとシフトし、建売の販売に力を入れている。2025年2月からは中古住宅再生事業に参入、1年ほどで仕入棟数は500棟近くに達した。戸建は注文住宅から建売、中古へとシフトしているのだ。

中期的に注文住宅の市況は悪化しそうだ。注文住宅をメーンで取り扱ってきた中小のハウスメーカーの倒産が加速する可能性もある。特に価格競争力を武器としてきたローコスト住宅メーカーほど苦戦する可能性が高い。倒産すれば工事が中断するケースもあり、購入者に深刻な影響を与えるのがハウスメーカー破綻の特徴だ。

住宅の購入を検討している人は、慎重にメーカーを選ぶべきだろう。

文/不破聡 内外タイムス

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