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どら焼き屋を営む「マックスむらい」 投資系YouTuberとして表舞台に返り咲けるか

投資関連の情報交換コミュニティーを運営するPostPrimeは27日、AppBankのオンライン動画サービスの一部を取得することを決定した。譲受価額は450万円。これにより、YouTube「マックスむらい」チャンネルとニコニコ「マックスむらい部」の出演者である村井智建氏(マックスむらい)が、SNS「PostPrime」のクリエーターとして参画する。

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村井氏は「パズル&ドラゴンズ」などのゲーム実況動画が人気を集め、「好きなことで、生きていく」というキャッチコピーで一般的な認知度も高めた。2008年に立ち上げたAppBankは2015年に上場している。村井氏は2024年3月の株主総会で社長を退任、2025年3月に退社していた。その後、マール株式会社を設立している。

AppBankがPostPrimeに売却する動画サービスは、村井氏にコンテンツ制作等の運営を委託する形で継続・管理していた。しかし、サービスが村井氏個人に依存する部分が大きく、会社単独での利活用が見込めないことなどから売却へと至ったという。

AppBankのメディア事業は2015年度の売上高が20億円を超えていたものの、村井氏が社長を退く前の2024年度は8億円を下回るまでに縮小していた。

村井氏が立ち上げたマール株式会社は、どら焼き専門店「YURINAN -ゆうりんあん-」の運営を行っており、ビジネスの方向性は大きく変わっていた。しかし、PostPrimeが動画サービスを買収、村井氏がクリエーターとして参画することで個人の活動内容は大きく変わりそうだ。

村井氏は2026年に入って米国株への投資を本格的に開始。一時は含み損を抱えていたものの、宇宙関連株などの投資によって多額の含み益を出すようになった。PostPrimeが目を付けた背景はここにありそうだ。

「上場ゴール」状態のPostPrimeも苦戦

PostPrimeは2024年6月に新規上場した。公募価格450円で初値は450円。一時は1427円の高値をつけたものの、2026年7月は150円前後で推移している。上場後の2025年5月に通期業績の下方修正を早くも行った。そうした経緯もあり、SNSでは上場ゴールなどと揶揄(やゆ)する声も少なくない。

しかも、2024年5月期の売上高9億4500万円をピークに減収へと転じ、2期連続で売上高は減少した。2026年5月期は2億3800万円の営業損失、2億7700万円の純損失を出している。期初には黒字を見込んでいたにもかかわらず、赤字で着地した。

業績不振の主要因は主力サービスである「PostPrime」の新規ユーザー獲得が想定通りに進んでいないことだ。2025年には投資プラットフォーム「TakaTrade」を開始した。貴金属やエネルギー、農産物などの商品を原資産とするCFD取引サービスで、手軽にコモディティーに投資できる環境を整えた。

しかし、このサービスは利用者を伸ばすことができずに撤退を決めている。

2026年7月にはM&A仲介の株式会社インフィニティライフを完全子会社化した。資産運用に興味関心が強い「PostPrime」のユーザー基盤を活用し、案件獲得へとつなげたい考えだ。しかし、増収や黒字転換に向けた具体的な道筋が見えてこない。

一時代を築いたYouTuberであり、現在は飲食事業や株式投資にも活動の幅を広げている村井氏は、投資系クリエーターとして再び存在感を示せるのか。PostPrimeにとっても村井氏にとっても、今回の提携は再起をかけた挑戦となりそうだ。

文/不破聡 内外タイムス

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