「白黒ポテチ」で話題になったカルビー 垣間見えた販売への悪影響
大手食品メーカーのカルビーは30日、2027年3月期の第1四半期決算を発表した。売上高は867億5900万円となり、前年同期の822億3400万円と比べて5%超の伸びを記録した。だが、決算の内容を受けて株価は下落。話題になった石油原料節約パッケージ、通称「白黒ポテチ」の存在も、決算に悪影響を及ぼしているようだ。
カルビー「白黒」パッケージ解消へ「売名疑惑」に「転売」など騒動を振り返る
白黒のパッケージで販売されたポテチは、国産ナフサ(粗製ガソリン)の不足を受けて製造された。カルビーは5月に製品の供給安定を目的にデザインの変更を発表。主力商品のポテトチップス、かっぱえびせんは、順次白黒のパッケージに切り替えられた。
発表当初は、「シンプルな見た目によって購買意欲が低下する」「食欲をそそられない」といったネガティブなコメントが目立った。しかし、「白黒ポテチ」が店頭に並び始めると物珍しさから購入する人が続出し、話題の商品になった。
X(旧Twitter)では、「白黒ポテチ」の表面にイラストを描いて遊ぶ人が相次いだ。自身のオリジナルキャラクターを描き足したり、ポテトチップスのキャラクターに塗り絵を施したりしたイラストが投稿された。だが、この話題性は商品の販売数には直結しなかった。
デザイン会社の株式会社プラグが6月に行った調査では、「白黒ポテチ」のパッケージを見て「おいしそう」と答えた人の割合が、従来のパッケージと比較して30%以上減少したことが判明。「安心感」「特徴が明快」といった項目でも、それぞれ従来の色付きパッケージの方が良い影響を与えている。
日本経済新聞が独自に集計している販売金額のデータでも、「白黒ポテチ」が与えた影響を読み取れる。日経新聞の調べでは「うすしお味」の販売金額は200円台前半で推移していたが、「白黒ポテチ」に切り替わったタイミングで300円以上にまで跳ね上がった。しかし、その後は販売金額が毎週減少し、7月第4週の販売金額は、今年最悪の200円を切った。
カルビーはナフサの不足を解消するめどが立ったと強調する。今後、ポテトチップスとかっぱえびせんは、表面のみフルカラーの印刷を施したパッケージに一部戻す。色鮮やかなパッケージに戻すことで、消費者の心を取り戻せるだろうか。






