新型コロナ宮古島市週計159人 5週連続前週下回る
県は17日、宮古島市で新たに20人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。11日からの1週間の合計は159人で、6月19日週の173人以来約3カ月ぶりの100人台となった。週計が前週を下回るのは5週間連続。多良間村は9日間連続のゼロ。県内では新たに662人が確認され、週計は4930人で前週の8215人から40%の減少。県全体で感染は収束に向かいつつある。累計は市1万9539人、県49万3800人。
市における1週間当たりの感染者数は、7月17日週に初めて千人を超え、5週間連続で約1300人と高止まりの状況が続いた。8月中旬から減少傾向に入り、今週は前週同曜日を超える日が2日あったものの、週計は前週を139人下回り、12週間ぶりの100人台となった。
6月19日週も直近の5週間連続で前週比を下回っていたが、翌26日週は328人と再び増加に転じ、感染拡大に歯止めがかからない状況となった。再拡大の懸念に対し、オンラインで会見した宮里義久感染対策統括監は「もちろん不確実性はあるものの、県の疫学・統計解析委員会は12月までは減少した状態が継続すると見通している。インフルエンザの流行にも注意が必要」と述べた。
行動制限のない観光シーズンを迎えたことで、市における8月の入域観光客数は前年同月比約85%増加の7.8万人となるなど、観光関連産業が活況な夏となった。一方、感染拡大により宮古島夏まつりが二度にわたり延期されるなど、市民向けのイベントにはさまざまな制限があった。
夏まつり実行委員会委員長の下地義治宮古島商工会議所会頭は14日、1日当たりの感染者が100人を下回っている状況を踏まえ、宮古島夏まつりを24日に実施すると発表した。規模は縮小し、歩行者天国での露店や公設市場前の特設ミニステージのライブなどを実施する予定。
宮古地区の入院中は3人。全員が宮古病院で民間病院の入院者はいない(中等症2人、軽症1人)。病床使用率は4.5%。宿泊施設療養中7人、自宅療養中107人、入院調整中79人。