長野の踏切事故で「第4種踏切」に注目 全国に約2300カ所、危険性が指摘されても残る理由とは
長野県大町市のJR大糸線の踏切で4日、男子中学生が特急列車にはねられて死亡する事故が発生した。長野県警大町署の発表によれば、現場は遮断機や警報機のない「第4種踏切」だという。
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日本にある踏切は「第1種」「第3種」「第4種」の3種類に区分されている(※かつては第2種に属する踏切もあった)。第1種踏切は、遮断機や警報機がある通常の踏切で、第3種踏切になると遮断機はなく、警報機のみが設置されているタイプとなる。
今回事故が起きた第4種踏切にはどちらもないため、以前から安全性が問題視されてきた。国土交通省によれば、第4種踏切の数は2024年度末時点で全国に2282カ所だという。また、第4種踏切で発生した事故件数は、2019年のデータで100カ所あたり1.02件。第1種踏切では0.59件であった。
国土交通省は、安全性の向上が課題であると認識し、統廃合や遮断機・警報機の整備による第1種踏切化を進めてきた。その結果、第4種踏切は減少傾向にある。ただ、地元との協議が難航するケースや、第1種化するための費用負担が課題となり、現在も全国各地に多くの第4種踏切が残されているのが現状だ。
特に周辺住民から合意を得るのが難しい。日常生活で踏切を通る住民にとっては、踏切を閉鎖されてしまうと生活が不便になる。また、警報機を設置することで「騒音になる」という意見も出ているとのことだ。こうした事情が、第4種踏切の解消が進みにくい理由の一つとなっている。
今後も、第4種踏切の廃止や第1種化が進められていくとみられる。ただ、すべての第4種踏切をなくすのは難しい。周辺住民の生活道路となっているケースもあるためだ。利便性を維持しながらも、いかに安全性を確保していくかが課題となる。
第4種踏切は、2020年度末で2527カ所だったのが、2024年度末には2282カ所まで減少している。4年間で245カ所減少しているものの、依然として2000カ所以上残っていることから、今後も解消には時間がかかるとみられる。今回の事故をきっかけに、地域の踏切にどのような危険があるのかを再確認することが、まず重要になるだろう。






