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「ホロライブ」のゲームが好発進 サイバーエージェント「売上高1兆円」が目前に

サイバーエージェントが7日に通期業績予想の上方修正を発表、通期売上高予想を従来予想比で8.0%引き上げて9500億円とした。7月23日にリリースしたモバイルゲーム「hololive Dreams(ホロライブ ドリームス)」が特に好調で、予想を上回ったようだ。

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第3四半期累計期間(2025年10月~2026年6月)の売上高は前年同期間比12.2%増の7092億円、営業利益は同38.2%増の674億円だった。本業で稼ぐ力を示す営業利益率は9.5%で、前年同期間と比べて1.8ポイント上昇している。

3Q(2026年4月~6月)においては、「ABEMA」などのメディア&IP事業が22.1%の増益だった。この事業は2025年9月期に「ABEMA」開局後、10年ぶりに黒字化を果たしている。

サイバーエージェントはメディア事業のコンテンツへの投資を積極的に行っており、「MISS KING」や「スキャンダルイブ」などの人気ドラマを生み出している。「スキャンダルイブ」は初回配信から10日で総視聴数が400万を突破した。

公開から17日間で興行収入67.7億円を超えた「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」の製作を手掛けているのは子会社のサイピクだ。サイバーエージェントのコンテンツ力は強力なものになりつつある。

一時、伸び悩む様子も見られたインターネット広告事業も回復の兆しを見せている。3Qは8.9%の増収、14.2%の増益だった。自社開発のAIによって配信精度を高め、生産性を上げる取り組みを加速。広告効果を最大化するため「AI Search マーケティング事業本部」などの組織を新設している。

ただし、第3四半期累計期間のインターネット広告事業は1.7%の減益だった。Web広告はAIの導入によって運用難易度が下がり、従来代理店がクライアントとしていた企業の内製化が進んでいる分野だ。最大手であるサイバーエージェントのかじ取りには注目が集まる。

「英語版ウマ娘」が売上に寄与

好業績への貢献度が高かったのがゲーム事業だ。第3四半期累計期間は37.8%の増収、44.8%の増益だった。主力タイトルに加えてカジュアルゲームが好調に推移している。

「hololive Dreams」はリリース初日で100万ダウンロードを突破。日本だけでなく、北米やアジア圏でも人気を博した。

サイバーエージェントは「ウマ娘 プリティーダービー」などグループ発のヒット作を持つ一方で、他社IPにも強みを持つ。バンダイナムコエンターテインメントと共同開発し、2025年4月にリリースした「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」も2025年11月に700万ダウンロードを突破する大ヒット作となった。

自社IPと他社の有力IPを組み合わせることで、タイトルポートフォリオを分散している。モバイルゲームの国内市場はかつての勢いが失われつつあるが、サイバーエージェントは巧みに荒波を乗り越えている印象がある。

人気ゲームの拡張コンテンツである「GRANBLUE FANTASY: Relink – Endless Ragnarok(グランブルーファンタジー リリンク エンドレスラグナロク)」も7月9日に発売した。「リリンク」は累計販売本数が200万本を突破した人気タイトルだ。拡張コンテンツの売れ行きにも期待ができそうだ。

ゲーム事業は海外の売上も堅調。「ウマ娘 プリティーダービー」の英語版やカジュアルゲームが海外の売上拡大に寄与している。

サイバーエージェントは今期通期の売上予想を9500億円とした。いよいよ売上高1兆円の大台が現実味を帯びてきた。広告会社から、メディア・IP・ゲームを複数の収益源とする総合コンテンツ企業へと変化している。

文/不破聡 内外タイムス

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