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粟プーイで訪れ手を合わせた =12日、アツママ御嶽

豊作と家族の無病息災願う 「粟プーイ」で手合わす アツママ御嶽で伝統神事

 平良西里のアツママ御嶽で12日、豊作祈願の神事「粟プーイ」が執り行われた。御嶽には午前10時から午後3時にかけて地域住民らが次々と訪れ、ツカサの平良豪浩さんによる神事のもと、線香の香りが漂う中で静かに手を合わせた。同御嶽では「芋プーイ」「麦プーイ」とともに豊作祈願として継承されている。
 神事を執り行った平良さんは、訪れた参拝客の近況に耳を傾けながら一人ひとりに、丁寧に対応していた。
 毎年来ているという70代女性は「家族の繁栄、健康を願って手を合わせた」と話した。
 かつて粟は税金として納められていたという。平良さんは「(言い伝えでは)人々は耕作した畑で粟を収穫し、(税金として)納めていた。これ以上の喜びはなく、納められたという安心感でお祝いしていた。(粟プーイは)豊年に感謝し、来年も健康で繁栄させてくださいと祈っている」と話した。
 宮古島では、麦や芋、粟といった作物の収穫期に合わせ、年間を通じて「プーイ(穂祝い)」と呼ばれる伝統的な祭祀が継承されている。近年、島内における粟の生産量減少に伴い、粟の代わりに米を祭壇にささげる地域もみられるが、時代に合わせて手に入るお供え物を変えながらも大地の恵みに感謝し、地域の安念や無病息災を祈る人々の信仰の本質は今も変わらず息づいている。

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