子どもの権利尊重へ理解深める 第2回「こどもまんなか市民会議」 条例策定に向け
「宮古島市子どもの権利と子育て支援に関する条例(仮称)」の策定に向けた「市こどもまんなか市民会議」の第2回会議が9日、市役所で開かれた。7月26日に続いて開かれた本会議では、小中高生や保護者らが参加して「子どもの権利」について考えた。講師を務めた東洋大学准教授の林大介氏は「子どもの権利はあたりまえのことが尊重されて保護されるものであり、自分だけではなく他人にも権利がある。宮古島であたりまえのことが、お互いに認められるようになってくることを考えたい」と述べた。
今回の会議は台風13号の影響を受け、講師の林氏がオンラインで参加する形で実施された。林氏は、「子どもの権利」および「主権者教育(シティズンシップ教育)」の第一人者として知られる日本の社会福祉学者であり、同大学の福祉社会デザイン学部社会福祉学科の准教授を務めている。
グループワークで行われた講話では、初めに「あなたが、うれしいときや温かくなるときは、どのようなときですか」をテーマに各自が考えを書き出し、意見を交わした。参加者からは「頑張ったことや成功したとき」「好きな音楽を聞いているとき」「友達と遊んでいるとき」などの意見が共有され、林氏は「人それぞれ好きなことは違う。それを大事にし、お互いに認め合うことが大切だ」と語った。
続いて、提示された子どもの写真から年齢、学年、性別、住んでいるところ、国、家族構成や(この子が)やりたいこと、やりたくないこと、やってほしいこと、やってほしくないことなど参加者自身が「感じたまま」を書き出させた。
この問いには▽学校に行きたい、働きたくない▽幼いので親に愛情を注いでほしい、差別を受けてほしくない▽話がしたい思いがある、おいしい食べ物がほしい▽怒られたくない―といった多様な気づきが出された。
林氏は子どもの権利条約の一般原則である「差別の禁止」「子どもの最善の利益」「生命・生存・発達に対する権利」「子どもの意見の尊重」について説明し、参加者が出した言葉がどの原則に該当するかを解説した。
子どもの意見の尊重については「あかちゃんも意見を持っており、意見の表し方はさまざま。安心して意見、気持ちを聞いてもらえる環境が必要」と強調した。
宮古島市では15歳未満の子ども人口が減少傾向にあり、少子化への危機感が高まっている。同条例(仮称)の2026(令和8)年度中の制定を目指し市が策定を進めており、「日本一子育てのしやすい島」を目指し、子どもの権利擁護と地域全体での子育て支援を両輪で進めるための法的・理念的な基盤となる。そのため、条例づくりにおいて最も重視されているのが、当事者である子どもたちの声を直接反映させる仕組み。委員の約3分の2を小学生から高校生の子どもたちが占めている。



