「ひろゆき&いずみ新党(仮)」が来春の統一地方選で候補者擁立へ 「再生の道」と同じ轍(てつ)は…
インターネット掲示板「2ちゃんねる」の創設者で実業家のひろゆき(西村博之)氏と元明石市長の泉房穂参院議員が政治団体「ひろゆき&いずみ新党(仮)」を立ち上げた。来春の統一地方選で、都内11区長選や知事選、政令指定都市の市長選などに候補者を擁立したいという。
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ただ、政界関係者や首長の間では、まだ「様子見」といった冷ややかな見方も多い。その背景には、石丸伸二氏が率いていた政治団体「再生の道」が鳴り物入りで東京都議選や国政選挙に挑戦したものの、苦戦した過去がある。
石丸氏は2024年の都知事選で現職の小池百合子氏に続く2位と健闘したが、その後自身が立ち上げた「再生の道」は、都議選に42人を擁立したにもかかわらず、1議席も獲得できなかった。2025年の参院選でも東京都選挙区に1人、比例区に9人を擁立したものの、全員が落選。
「ひろゆき&いずみ新党(仮)」は、複数人区の都議選と異なり、1人しか当選できない首長選をターゲットとするため、候補者の当選は決して容易ではないとみられている。
泉氏は取材に対し、首長選への擁立を目指す点について「トップを交代させられれば行政を変えることができる」と話すが、首都圏の現職首長は「首長選を戦うなら知名度や実績のある候補者でないと難しいし、相手が現職ならなおさら。
地方から攻めて国政進出を狙うなら、定数の多い市議選などでじわじわ地方議員を増やしていった『NHKから国民を守る党』(当時)の立花孝志氏がとった戦略のほうが確実なはず」と語る。
知名度とその後の勢いが直結しない前例も多数
新党設立にあたって、ひろゆき氏は自身の出馬を否定し、泉氏は現職の参院議員としての任期があと5年あり、あくまでひろゆき氏や泉氏の政策に共感する候補者を擁立し、支持を広げていく方針のようだ。
肝心の政策については、少子化対策や生活費の負担軽減、学校教員の待遇改善などを掲げる考えで、10月にも記者会見を開き、公約を発表するという。ただ、新党が主に候補者を擁立する東京都の関係者は「泉氏が都内で候補者とともに少子化対策を訴えたとしても、子育て支援はすでに小池都知事が先頭に立ってやっているので、戦い方が難しいのでは」と指摘する。
現在のところ、ひろゆき氏はなるべく民間人を擁立したい意向だが、他党の候補者らから接触があるかどうかも、「ひろゆき&いずみ新党(仮)」の勢いをみるうえで重要な指標となる。
無党派層が多い東京都内で行われる都議選などの選挙では過去に、「民進党から都民ファーストに」「都民ファーストから国民民主党に」といったように、勢力が衰えた政党・政治団体から、勢いのあるところに移籍するケースが目立った。
泉氏はかつて立憲民主から公認候補としての立候補を打診されるなどリベラル系とみられているが、「まだ政策が発表されていないし、立憲自体の中道への合流協議の行方も分からないので、すぐに立憲から多くの人が移籍する、という状況にはないのでは」(立憲関係者)とみられている。
新党の代表が持つ知名度とその後の勢いは必ずしも結びつかず、これまで多くの新党が立ち上がっては消えてきた。「ひろゆき&いずみ新党(仮)」は、どのような戦略を描くか。その勝算は……。
文/中村まほ 内外タイムス






