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「日本に連敗は許されない」アドリアーノともプレーした“二刀流プロ”田島翔が明かす王国ブラジルの意地

サッカーワールドカップ北中米大会の決勝トーナメント1回戦、日本代表は先制しながら惜しくもブラジル代表に逆転負けした。日本時間午前2時キックオフの熱闘に、眠い目をこすりながら画面越しに声援を送ったファンも多かっただろう。

サッカーと麻雀の“二刀流プロ”田島翔(43)もその一人だ。FC琉球やロアッソ熊本、シンガポール、クロアチア、スペイン、ニュージーランド、アメリカ、韓国、サンマリノ共和国、ブラジルと渡り歩いて世界9カ国でプレーし、現在はブラジルのクラブ「ポルトゲーザ・ロンドリネンセ」のダイレクター。昨年までは選手としてもプレーしていた。

同時に今年からブラジル出身の元日本代表MFラモス瑠偉親子が創設した神奈川県3部「CARIOCA FC」に選手兼コーチとして加入。何かとブラジルに縁のある田島は、東京都内の自宅でこの日のブラジル戦をテレビ観戦した。

「日本はいけるかなと思ったんですけど、やっぱりブラジルは強かったですね。後半は個の力の差が出たなという感じでした」

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ポルトゲーザ・ロンドリネンセのモレティ会長と電話で話しながら試合を見ていた田島は、試合をそう振り返った。実は試合前からブラジル国内でも日本代表への警戒心は相当強く、日本の組織力を高評価していたという。

「親善試合とはいえ、昨年、日本に負けてブラジル国内でかなり批判されたそうです。同じ相手に2試合連続で負けるのは、あってはならないと。負けたら大変なことになるんじゃないかと話してましたね」

ワールドカップで5度の優勝を誇る「サッカー王国」にとって、アジアのチームに連敗は許されない。「代表や協会への批判から始まって、監督追放までいったかもしれないと言ってました」と話す通り、負ければ大騒動になっていた可能性もあったようだ。

「会長も試合が終わった瞬間、ホッとしてる、日本は強かったけど、ブラジルの方が選手層が厚いねと言ってました」と明かした。

マイアミ・ユナイテッド時代にアドリアーノとチームメイト

ブラジル代表には「アドリアーノ2世」と呼ばれるライアンがいるが、田島はアメリカのマイアミ・ユナイテッドに所属していた2016年当時、“本家”アドリアーノとプレーしたことがある。かつてイタリア・セリエAなどで活躍した元ブラジル代表FWがプロキャリア最後の所属となったチームだった。

「体力はなかったんですけど、ゴール前で張ってるだけで左足の強烈なシュートを打てるので、ああいう選手がいると楽だなと思いました」と話す。それだけに今回もライアンに注目していたというが、「ヴィニシウスの方が良かったですね」とプロらしい目線で振り返った。

「僕は昔からブラジルファンなので嬉しさもありますし、やっぱり今の日本なら勝てるんじゃないかな、勝ったら盛り上がるし嬉しいよなという両方の思いがありました。優勝はアルゼンチンと予想しているんですが、日本戦を見てブラジルも優勝争いをしてくるかなと思いました」

そう話す田島は、ポルトゲーザ・ロンドリネンセでダイレクターを務めながら、7月からCARIOCA FCの選手として神奈川県3部のリーグ戦に臨む。「43歳なのでけがをしがちだし、コンディショニングが難しいですね。でも、できるところまでやろうと思っています。(ラモスが設立に協力した)FC琉球から僕のキャリアが始まったのでラモスさんに恩返しできたらなと思っています」と話す。

もちろん、プロ雀士としても活動中。「今は日本にいるので(プロ団体「RMU」の)リーグ戦などに出る回数を増やしていくつもりです」と“二刀流プロ”続行へ意気軒高。日本とブラジルを揺るがせた大一番に大きな刺激を受けた様子だった。

文/請川公一 内外タイムス編集部

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