地産地消の拠点、あす始動 旧上野庁舎を改装、振興センター供用 6次産業化を加速
地産食材の高付加価値および地域内経済循環の強化を目的として整備が進められてきた「宮古島市地産地消振興センター」(旧上野庁舎)が3月1日に供用開始する。27日には上野住民らを対象にした内覧会があり、市産業振興課職員が1・2階の加工施設や飲食店などのスペースを案内し利用内容などを説明した。
同センターは沖縄離島活性化推進事業費補助金を活用し、総事業費3億6200万円を投じて整備された。市民や観光客が消費する食材の多くが島外から調達に頼るという課題を解決するため、地産食材を活用した加工、飲食を含むサービスを提供する事業者を育成するための拠点として運用する。
主な機能の長期チャレンジスペース(7区画・加工製造の事業拡大、販路開拓等の成長支援)は▽まるごと宮古島(野菜・果樹類の加工)▽ツンフグ牧場(ジャージー牛乳の加工販売)▽あまいの大好き!農園(フルーツの加工製造販売)▽南国屋(牛肉の販売)▽双子農園(島らっきょうの加工販売)▽アキ企画(豆類の加工販売)▽和農園(サツマイモの加工製造販売)―7事業者が入居。最低限の整備(給排水、電気、空調など)は市が行った。
短期トライアルスペース(3区画・起業に係る費用やリスクを抑えながら事業を進めることができる有効な支援)は▽宮古島芋畑(紅芋の加工販売)▽市ホーム(果樹園の加工販売)▽与那覇氏(飲食・加工品の提供)―の3事業所が入居する。市が機材・設備(冷蔵、冷凍庫、シンク、作業台)などは設置した。
2階には加工機材を利用して商品開発や研究などを行う場所を提供する「ラボスペース」、ゼロエミッション型植物工場の「エクサ植物工場」も入る。同工場ではリーフレタスやベビーリーフなど野菜の安定供給を行う。
説明後、石川博幸企画政策部長が「ようやくオープンする運びとなった。ここを拠点に6次産業化、地産地消、地域内循環や農家所得の向上など宮古全体の発展につなげていきたい。(2026年度には)庭も整備予定なので市民の憩いの場や立地もいいので観光客が訪れる場所になってほしい」と話した。
市は、商品開発や販路開拓等に関する伴走支援を行う体制、仕組みづくりで持続的に事業者ができる拠点を構築することで、生産・加工・販売をつなぐ拠点として6次産業化の推進、創業・事業拡大支援などを図る。


