苧麻糸展示会・宮古上布コレクション展開催のご案内 生涯学習振興課 課長 与那覇弘樹
苧麻糸は、宮古ではブーと呼ばれる苧麻を原材料とし、苧麻の繊維を裂き、撚り繋いで一本の糸にしていきます。その製作工程の中で特筆すべきは、繊維を結んでつなげていくのではなく、繊維を撚って一本の糸に仕上げていく点にあります。結び目をつくらないことで、非常に肌触りのよいなめらかな織物に仕上げていくことができますが、結び目をつくらずに、繊維と繊維がはずれないように、撚り繋いでいくことは容易なことではありません。そのため、苧麻糸を製作する技術は国選定保存技術「苧麻糸手績み」として認定されています。
そして、この苧麻糸を使用して宮古上布を製作する技術は、国指定重要無形文化財として指定されています。ここで大事な点は、国指定重要無形文化財とは、宮古上布という織物そのものではなく、その織物をつくるための「図案・手括り」、「染め」、「織り」、「洗濯・砧打ち」という形の無い技術が文化財指定されているという点にあります。
形の無い技術を伝承し、未来へ遺していくことは容易ではありませんが、宮古苧麻績み保存会と宮古上布保持団体では年間を通した研修を行い、その技術の伝承に取り組んでいます。今年度は、苧麻糸手績みの研修を行うために、市内で16教室を開講し、7名以上の方が研修を受講しました。また、宮古上布保持団体でも、3名の伝承者が講習を受けており、その技術の習得に熱心に取り組んでいます。
今回の展示会では、苧麻糸手績みの研修生が、一年を通して製作した苧麻糸を一堂に会して展示を行うとともに、宮古上布保持団体が所蔵する貴重な宮古上布の展示を行います。宮古島で何百年にもわたり脈々を受け継がれてきた至極の手技である苧麻糸手績みと宮古上布の技術の魅力を是非感じていただければと思います。
【会期】2月14日(土)・15日(日)
【時間】午前10時~午後4時
【場所】宮古島市歴史文化資料館
【入場料】無料
会期中には、ブービキ・ブーンミの体験や、撚り掛け・カシ掛けの実演、宮古上布の展示案内が随時行われています。また、15日の10~12時にかけて苧麻を用いた紙漉き体験、15日午後2時からは苧麻糸座談会など様々なイベントが行われます。
【問合せ先】宮古島市歴史文化資料(77-4506)
宮古島市で何百年にもわたり脈々を受け継がれてきた至極の手技こそが、宮古上布と苧麻糸手績みです。


