市制20周年終え、新年へ 宮古島市が仕事納め
宮古島市は26日、市役所庁議室で課長級以上が参加した2025年仕事納め会を行った。嘉数登市長は職員の労をねぎらった上で「議案の修正、事務処理を巡る課題、補助金返還への対応など厳しい状況だったが同時に確実に前へ進んだ一年でもあった」と振り返った。市制20周年の記念事業や子育て応援宣言、若年層の流出を防ぐ定住促進策などに取り組んだことを強調し、「来年は市民から信頼される市役所であり続けるために先頭に立ち責任を果たしていきたい」と述べた。

会には市長部局、教育委員会、消防本部、水道部の課長級以上の幹部職員が参加した。
嘉数市長は、始めに「1月25日に就任し11カ月が経過したが、この間の市政を振り返ると順風満帆な一年ではなかった」と述べた。
その中でも市制20周年の節目には「市民の皆さんとともに、これまでの歩みを振り返り未来への思いを共有する記念事業が実施できた。これは単なる行事ではなく、宮古島市がこれからも歩み続けるための共通の土台を確認する大切な機会だった」と述べた。
子育て応援宣言を通じては、宮古島市が子育て世代を本気で支える自治体であるという姿勢を内外に明確に示すことができたと強調。「この宣言は制度だけでなく、職員一人ひとりの意識があって初めて意味を持つ。現場で支えている皆さんの力なくしては成し得なかった」と感謝した。
空き家等管理活用法人の指定による定住促進策については「人口減少という全国共通の課題、宮古島市にあっては若年層の流出と出生率の著しい減少の課題に一歩踏み出した取り組み。空き家を課題で終わらせず、地域の資源へと変えていく。その考え方を形にできたのは関係部署の粘り強い努力の結果である」と述べた。
最後には「仕事納めは一年を終える日であると同時に新しい一年へ心を整える日でもある。年末年始はしっかりと体と心を休め、家族や大切な人との時間を大事にしてほしい」と呼び掛けた。


