一般会計補正予算など提案 市議会 12月定例会が開会
宮古島市議会(平良和彦議長)の12月定例会が3日開会した。嘉数登市長が20億4263万3000円増額する2025年度一般会計補正予算など計30件について提案理由を説明。条例議案は「環境保全及びエコアイランド宮古島」の政策推進のために環境関係部署を集約する行政組織条例の一部改正を提出。議決議案は伊良部児童館など指定管理者の指定が提案された。陳情書では「2026年度常勤の腎臓内科医師を県立宮古病院に配置できるよう関係機関への働き掛け要請」について審査する。会期は17日までの15日間。
今定例会には一般会計補正など予算議案7件、市行政組織条例の一部改正など条例議案7件、市過疎地域持続的発展計画の変更など議決議案16件の合計30件が提案された。
一般会計補正は、20億4263万3000円増の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ464億371万4000円とした。
一般会計補正の歳入はこどものための教育・保育給付交付金の1億1555万8000円。団体営農業基盤整備促進事業受益者負担の138万8000円など。歳出はふるさと納税事業の3億9155万円、自立支援給付事業の2億3746万7000円、農業基盤整備促進事業工事請負費の6940万9000円、生活バス路線学生割引補助金の218万などが補正された。
条例議案は、城辺の市地域密着型介護事業所設置および管理に関する条例の一部改正などが提案された。
議決議案は団体営土地改良事業(区画整理・農業用用排水施設)砂川第2地区・大牧南地区の計画変更、与那覇区・嘉手苅区などコミュニティ供用施設指定管理者の指定、市火葬場(市斎苑・白鳥苑)指定管理者の指定、市営住宅指定管理者の指定などを審査する。
常勤の腎臓内科医師を宮古病院に配置できるよう関係機関への働きかける要請では「(報道で)来年度の腎臓内科医が確保できないとあった。何かあれば頼りの宮古病院に腎臓内科の医師がいないのは透析患者にとって由々しき事態であり、家族にとって不安でしかない」として腎臓内科医が毎年配置できるよう予算を確保し、人材育成を行うよう県に働きかけることを求めている。
提出された議案は4日の本会議質疑を経て総務財政、文教社会、経済工務の各常任委員会に付託され審査が行われる。陳情書は文教社会委員会に付託した。


