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製糖開始式でサトウキビを投入する山城社長(右から4人目)ら =宮古製糖城辺工場

宮糖城辺、伊良部が操業開始 伊良部の原料一部城辺へ 城辺工場今期搬入13万4千㌧見込む

 宮古製糖(山城一成社長)は1日、城辺工場と伊良部工場の2025・26年期製糖操業を開始した。今期の原料搬入量は城辺工場が13万3606㌧、伊良部工場が6万1293㌧を見込む。両工場の同時操業開始は初めてとなり、同時終了を目指した取り組み。工場構内にはサトウキビを積んだトラックが出入りするなど活気あるスタートとなった。城辺工場には3年連続で伊良部工場の原料の一部を搬入している。
 城辺工場の製糖操業開始式では、関係者が見守るなか、山城社長、JAおきなわ宮古地区本部の久志隆盛本部長、県宮古農林水産振興センターの金城靖所長、宮古島商工会議所の根路銘康文会頭らが圧搾機に原料のサトウキビを投入した。
 山城社長は「安全第一で操業に当たることを約束する」と述べ、生育状況には「今期は夏植、春植の植え付け時また株出管理時期に適度な降雨があったが梅雨入り後から少雨傾向となり、8~9月にかけて干ばつ傾向が強く表れトラックによるかん水作業が行われた。10月に入りまとまった降雨があり、サトウキビは急速に回復に向かっており全体的に平年並みの生育まで戻っている」と振り返った。
 今期の取り組みついては「一昨年、昨年と実施した伊良部島から城辺工場へのサトウキビ原料移動を関係者の協力を得て実施することになった。この労に報いる意味でも適期操業を実現し、サトウキビの植え付けや管理作業の適正化を農家と共に図っていきたい」と述べた。
 嘉数登市長(代読)は「生産量は約13万4000㌧の見込みと伺っており、前期に引き続き豊作の年として大きな期待を寄せている。市としましても関係機関と連携を図りながらサトウキビ増産に向けた支援を進めていきたい」と激励した。
 金城所長は「生産者の皆さんが安心してサトウキビを栽培できるよう今後も関係機関や団体と連携し、ほ場整備やかんがい排水始業を推進するとともに病害虫の防除指導及び栽培技術の普及などに取り組んでいきたい」と述べた。
 宮古地区全体のサトウキビ生産見込みは宮古製糖の城辺工場が13万3606㌧、伊良部工場が6万1293㌧、多良間工場が2万2267㌧、沖縄製糖宮古工場が13万8000㌧の計35万5166㌧。分蜜糖・含蜜糖含めた沖縄県全体では77万3534㌧が見込まれており、県サトウキビ生産量の約46%を占める。

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