平良和彦議長

新議長に平良和彦氏 改選後初の臨時会 同数決着で〝くじ引き選出〟

 10月26日執行の選挙で選ばれた新しい市議会議員による初めての市議会臨時会が20日開かれ、議長に与党から平良和彦氏(58)、副議長に中立派の砂川和也氏(45)が選出された。改選後、議長候補に3選の我如古三雄氏(72)が挙がったが直前になって、同じく3選の平良氏が浮上。投票では22議席中11票ずつを分け合い、その後行われたくじ引きで平良氏が議長に選ばれた。また、副議長にもともに中立の砂川氏と狩俣政作氏(53)の一騎打ちとなったがこちらも投票は同数。くじ引きにより副議長が決まった。各常任委員会の委員長・副委員長を決定し、補正予算案などの議案を審議、可決した。

砂川和也副議長


 冒頭、与党議員から議長候補擁立調整のための休憩が求められ、20分間の休憩をとった。その後、さらに10分が追加され、再開後に行われた議長選挙では平良氏、我如古氏がともに11票を獲得。同数となったため、くじ引きの順を決めるくじ引きを経て、平良氏の議長が決まった。副議長選挙でも同様に中立派から候補擁立調整のための休憩が求められ、20分間の休憩、再開後に行われた選挙で砂川氏、狩俣氏がともに11票で並び、同じくくじ引きで砂川氏の副議長就任が決定した。両選挙とも無効は0票だった。
 就任あいさつで平良氏は「身に余る光栄であり、身の引き締まる思いだ。宮古島市は先人たちが築き上げた歴史と伝統を礎に、きょうまで力強い発展を遂げてきた。だが、多くの課題が山積みであり、市民の皆さまの付託と信頼に応えるためには、私たち議員が市民に最も身近な存在として地域の声に真摯(しんし)に耳を傾け、公平公正で自立を守った品位のある議会運営に努め、執行部と共に切磋琢磨しながら、二元代表制を基本に、緊張関係を維持しつつも協力すべきは積極的に協力し、活発な議論を重ねることで市民のための政策実現に取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
 砂川氏は「2期目でまた勉強中だが、副議長としてこの議会、議長をしっかり支えていく。皆さんとさまざまな議論をし、より良い市政にできるよう努めさせていただく」と語った。
 閉会中に議会運営(10人)、総務財政、文教社会、経済工務(以上、各8人)、予算決算(全員)が開かれ、正副委員長を選出し、本会議で報告された。このほか県後期高齢者医療広域連合議会議員に下地信広氏を指名で選んだ。
 各委員会の委員長・副委員長・委員は次の通り。敬称略。
【議会運営委員会(8人)】委員長=下地信男▽副委員長=砂川和也▽委員=根間康雄、平良和彦、狩俣勝成、狩俣政作、下地茜、大城仁
【総務財政委員会(8人)】委員長=富浜靖雄▽副委員長=仲間誉人▽委員=下地信男、粟国恒広、平良和彦、豊見山貴仁、下地茜、前里光健
【文教社会委員会(7人)】委員長=下地信広▽副委員長=山下誠▽委員=平良敏夫、狩俣勝紀、根間康雄、狩俣政作、大城仁
【経済工務委員会(7人)】委員長=狩俣勝成▽副委員長=池間仁▽委員=我如古三雄、國仲昌二、砂川和也、平良恵泰、砂川浩平
【予算決算委員会(12人)】委員長=富浜靖雄▽副委員長=仲間誉人▽委員=下地信男、粟国恒広、平良和彦、池間仁、狩俣政作、山下誠、豊見山貴仁、下地茜、前里光健、砂川浩平

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