秋の農繁期へ安全第一で出発 宮古支部が農作業安全パト実施
県農業機械士協議会宮古支部(友利一雄支部長)は14日、宮古農村青少年教育センターで「2025年度農作業安全パトロール出発式」を開いた。秋の農繁期を迎えるこの時期、農作業中の死亡事故防止や機械の点検徹底を呼びかけることを目的に「めざせ!農作業事故ゼロ」「農耕車走行多し!接触注意!」「地域ぐるみで農作業事故防止」と記されたのぼり旗を掲げたトラック7台が出発し、市内一円で巡回・啓発活動を行った。
出発式には、県農業機械士協議会の会員をはじめ、趣旨に賛同した農業機械メーカー、宮古島市農政課、JA、NOSAI、製糖工場など関係機関から関係者が参加した。
友利支部長が「宮古島はこれまでにもトラクター作業中の死亡事故が起きている。今年もハーベスタの火災が4件発生した。いずれも点検不足が原因と考えられる。自分の機械は自分で確実に点検し、安全を最優先に製糖期を迎えてほしい」と訴えた。続いて、仲間靖副支部長が音頭をとり「頑張ろう三唱」で気持ちを一つにした。
パトロールに出発したトラック各チームが平良、下地、上野、城辺の4地区に分かれて巡回。そのうち、平良地区では久松や長間方面をクボタと市農政課、添道・狩俣方面をくみきとJAおきなわが担当。下地地区は沖縄製糖、上野地区はNOSAI宮古と県農業研究センター、城辺地区は宮古製糖が砂川・友利・西中方面を、ヤンマーが比嘉・新城・保良方面を巡回した。
巡回では、ほ場で作業する農家に声をかけながら、安全啓発チラシを配布。チラシには「服装は作業に支障のないものを」「始業時の車両点検を必ず実施」「作業中は子どもを近づけない」「作業機の脱着は慎重に」「機械の回転が完全に止まってから調整」「傾斜地では横転に注意」「作業後は清掃と十分な休養を取る」などの具体的な注意事項が記されている。また、枯れ草や雑草の焼却作業についても「届出を行い、十分な注意を払って実施するように」と呼びかけた。


