相談員の洲鎌さんのアドバイスに耳を傾ける受講生たち
=平良老人福祉センター
正しい知識で詐欺回避 市民講習会で注意促す
宮古島市社会福祉協議会(中村雅弘会長)は19日、詐欺問題やトラブル回避のための正しい知識について学んでもらおうと市民講習会を平良老人福祉センターで開いた。消費者センター沖縄の洲鎌加代子相談員がクーリング・オフ制度やトラブルになった際の対処法などをアドバイスした。
洲鎌さんは、県消費生活センター宮古分室に寄せられた2021年度の相談受付件数が260件だったとし、「自分は大丈夫と考えるのではなく、トラブルを回避できる知識を身に付けることが大切」と話した。マルチ商法や訪問販売などで被害にあった際、消費者契約法では知らずに契約を交わしても、クーリング・オフ制度を利用することで無条件解除ができる場合もあると説明。
洲鎌さんは「消費者被害を未然に防止するには、どんなトラブルが発生しているか多くのパターンについて知る必要がある。だまされた、変だと思ったら、相談することが大切」と伝えた。
同協議会担当の宮國和子さんは「だまされた、お金を盗られた、といったことで困窮に陥らないように知識を身に付けてほしい」と話した。