盛大に創立30周年を祝う 宮古写真協会 色彩豊かに次の30年へ 功労者に感謝状贈呈
宮古写真協会(與那覇昇会長)は11日、市内西里の飲食店で創立30周年を記念する式典および祝賀会を盛大に開催した。市教育委員会や市文化協会など関係各位の多数が出席し、会員らの30年間の情熱と努力、文化芸術復興の貢献に惜しみない賛辞を送った。また、長年の功績をたたえ初代会長の与儀一夫さんをはじめとする3人の功労者に感謝状が贈られた。
同協会は1994年8月に写真愛好家らが集まり、宮古写真愛好家協会として発足。同年には第一回写真展も開き、旧平良市文化協会に加盟し写真部会として市総合文化祭などでの活動や全日本トライアスロン宮古島大会の実行委員会から依頼を受けるといった写真を通した宮古島の紹介と共に会員の撮影技術向上に努めてきた。また、本紙で月に一度「しんぽう写真展」を提供するなどその活動は多岐にわたる。
祝賀会では與那覇会長が同協会の歴史、活動を振り返ると共にこれまでの周りの温かい支援に謝意を述べ、「フィルムからレンズに変わり、デジタルカメラやスマートフォンなど多様な形で写真を楽しむようになった」と写真を愛好する時代の変化を挙げた。
その上で「今後も写真展や市総合文化祭での会員相互の活動で宮古島のPRに一助できれば幸いだ」と語った。
祝辞では大城裕子教育長が「写真は日常に溶け込んだ一番身近な芸術であり、何気ない一枚が島の歴史や文化を伝える大切な一枚になる可能性を秘めている」と強調し、「会員や市民の皆さんが写真を楽しみ、撮影技術の向上を目指して本市の文化芸術の振興へとつながっていくことを願う」と述べた。
そのほか、饒平名和枝市文化協会長、仲本賢県写真協会長のあいさつもあり、同協会の30年間の歩みをたたえた。
さらに同協会のこれまでの発展に多大な功績を残したとして初代会長の与儀さん、二代会長の翁長靖夫さん、顧問の仲地清成さんの3人に感謝状を贈呈。代表して仲地さんがあいさつで学生時代からの写真との関わりを振り返り、「写真は時代を残すための重大な役割を担っている。今後の発展に期待する」と語った。
また余興では宮古民謡協会と徳八流による民謡ショー、波名城優さんによるギター演奏などで会場を大いに盛り上げ、参加者らは同協会の30年間を盛大に祝った。