マイナカード普及遅れ 多良間、「重点フォロー団体」に
総務省はマイナンバーカードの普及促進に向けて取り組みを強化しており、その一環として6月から、普及の遅れている自治体を「重点的フォローアップ団体」に指定する制度を始めている。宮古島市は指定を免れたものの、多良間村は対象になっていたことが6日までに分かった。指定団体は毎月見直される。宮古島市はマイナカード普及に向けて夜間・休日の交付と申請受付を継続的に実施しており、7月は9日と15日を予定している。
国は今年度末までにほぼすべての国民にマイナカードを交付することを目標に掲げている。また来年度から国が配る地方交付税を算定する際に、自治体ごとのカードの交付率を反映させる考えを示している。
総務省は自治体を規模別に分類し、月末時点の普及率と1月当たりの伸び率が区分の平均を下回っている自治体を「重点的フォローアップ対象団体」に指定し働きかけを行う制度を6月から開始。同月は全国625の自治体を指定した。指定団体は毎月見直され、その都度働きかけを行うものと見られる。
6月1日現在のマイナカード交付率は、全国が44・7%。沖縄県は35・8%で47都道府県中最下位。宮古島市は32・5%で県内11市中10位。多良間村は19・4%で県内41市町村中最下位となっている。
市は普及率こそ低いものの、5月の伸び率が評価され重点フォローの指定は免れたが、市の担当者は「いつ指定されてもおかしくない状況」と話す。村には県市町村課から普及促進に取り組むよう連絡があり、共進会などの会合を通してマイナカード取得を村民に呼びかけていく方針という。
市は夜間と休日に、申請は済んでいるがまだ受け取っていない市民への交付と申請受付を行っている。マイナカードは申請と交付で市役所を2度訪れる必要があるが、来庁が難しい市民には自宅宛てに郵送するサービスも開始している。
休日の9日は午前9時~正午と午後1時~4時に実施し、平日の15日は午後5時15分から7時半まで受け付ける。交付は事前予約が必要だが、申請は当日受付可能。9日の予約は8日、15日は当日のいずれも午後3時締め切り。
問い合わせは市民課窓口係マイナンバー担当(72・3751)まで。