仲間とともに「百歳まで」 23年度長寿大学、修了式
2023年度長寿大学修了式および発表会(主催・宮古島市社会福祉協議会)が22日午後、マティダ市民劇場で開催された。公民館などを会場にした平良をはじめ城辺、下地、上野、伊良部、久松、西原、池間の各校で琉球及び日本舞踊、三味線、大正琴、フラダンス、歌と発声の講座に励んできた市の高齢者たちがその成果を舞台上で披露した。また、クラフト講座の作品とヨガ講座、大正琴講座の写真展示も同劇場ロビーで行われた。同会は昨年に続き2年連続。今年度は約300人が講座に参加し、前年比約150%の増加となった。
主催者あいさつで同協議会野原勝会長は「今年も開催できて大変喜ばしい。普段の暮らしの幸せづくり、未来の福祉づくりのため協議会としてより一層尽力していきたい」と述べた。
座喜味一幸市長は来賓として出席し「開校してくれた市社協、引き受けてくれた講師の方に感謝したい。長寿大学は高齢者が経験や知識を生かし、みんなが支え合う活力に満ちた高齢化社会を目指し、自立生活の助長を目的としている。受講生は今後とも仲間と切磋琢磨しながら大学での知識を生かしてこれからの人生も楽しんで」とあいさつ。
市老人クラブ連合会の上原正行会長は「高齢者が生きがいを高めるために開講されてきた。高齢者にとって仲間作り、生きがいのための最高の場所」として長寿大学の意義を強調し、「これまでの練習の成果を十分に発揮してほしい」と呼び掛けた。
受講生を代表して未来創造センターで歌と発声講座を受講した川満勝久さんは、「明日は無いもの、一日一日を大切にしたいとの思いで入学した。仲間と学ぶ時間は一生の思い出。ともに百歳まで学び続けたい。市社協関係者、講師の指導にお礼を述べたい」と感謝した。
舞台は「市歌」「早春賦」で幕開けしたあと、合唱をはじめ、三味線や大正琴の演奏、日本舞踊、フラダンスなど17演目を各校の受講生が緊張した面持ちで発表。会場に詰め掛けた観客から温かい拍手が送られ、仲間作りに輪が広がった。