税を考えるつどいで表彰された皆さん =未来創造センター多目的ホール

下地さん(宮高2年)国税庁長官賞 2023年度税を考えるつどい

 2023年度税を考えるつどい(税を考える宮古島連絡会主催)が22日、未来創造センターで行われた。同つどいは、税の意義や役割について能動的に考えてもらい、税に対する理解を深めてもらう「税を考える週間」の一環として開催。
 第一部では「消費税完納宣言」を宮古島間税会の羽地昇子会長が、「キャッシュレス納付推進宣言」を沖縄宮古法人会の友利寛忠会長が高らかに読み上げ、会場からの満場の拍手をもって両宣言が採択された。
 第二部は、沖縄国税事務所玉城達也次長が講演を行い、身の回りにある税の種類や暮らし寄り添う税の使い道など、国民の生活向上と税の関係を紹介しながら公共サービス拡充に向けた「税の大切さ」を訴えた。
 第3部の表彰式では、高校生作文部門で最高位の国税庁長官賞に輝いた宮古高校2年下地希星(きらり)さんをはじめ▽税務功労者1人▽租税教育推進校2校に感謝状▽税に関する高校生の作文4人▽中学生「税についての作文」8人▽小学生「税に関する絵はがきコンクール」7人(3面に作品)▽小学生「税の標語コンクール」1人が表彰された。
 国税庁長官賞を受賞した作文『豊かさを支える税金』は、高負担高福祉政策のデンマークと超高齢化社会を迎えた日本を比較し、両国民の納税意識を鋭くついて「納税義務の裏には『豊かさ』があることを忘れないでほしい」とつづり「日本の未来と豊かさの実現に向けて、国民の一人として貢献していきたいと強く思う」と締めくくっている。
 下地さんは「最高位の受賞にびっくりしているが、素直にうれしい」と笑顔で応え、「日本の未来を思って世界に目を向けたとき、税の高負担国なのに幸福度の高いデンマーク社会が気になって調べてみた」と制作過程を振り返った。

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