保守心和会が消滅届け 市議会 保革「ワンチーム」瓦解
宮古島市議会の保守心和会(上地堅司代表)は6日、議会事務局に消滅届けを提出した。所属していたのは上地氏、西里芳明氏、仲間誉人氏の3人。座喜味一幸市長との決別が会派消滅の要因で、保革合同を掲げ座喜味市政を支えてきた「ワンチームみゃーく」が事実上瓦解した形。
上地氏と仲間氏は2021年10月の市議会議員選挙で初当選。西里氏は市議を2期務めた後引退していたが、同年の選挙で宮古政界に復帰した。3氏は「ワンチーム」内の保守勢力として会派を結成し、当初は与党に属していた。
「ワンチーム」の不協和音が表面化したのは22年市議会9月定例会の一般質問。同月行われた沖縄県知事選挙で、「ワンチーム」共同代表や当時の副市長が、「オールおきなわ」の推す玉城デニー知事の応援演説を行ったことに、西里氏が強い不満を表明していた。心和会はその際も解散間際だったが、与党を離れた上で中立的立場から座喜味市政を支えるとして、存続を決定していた。
西里氏は消滅届け提出に至ったことについて、「3人とも保守だが、それぞれ意見や立場は異なる。座喜味市政を支えるという会派の目的が失われたことで求心力がなくなり、まとまって行動することができなくなった」と説明した。
今後について、上地氏は「私は『オール沖縄』ではない。与党会派と合流することはない」、西里氏は「市長は支えないが、既存の保守会派と行動をともにする考えはない」と述べた。自民党員の仲間氏は「じっくりと考えたい」とした。
3氏とも当面は無会派で活動すると見られるが、座喜味市政には是々非々の中立的立場で臨むことを強調。それぞれ「市民や支持者のために、一議員として頑張りたい」と話した。