返還要求県民大会で作文を発表する北中3年の與那覇さん =県宮古合同庁舎

北方領土スピーチで與那覇さん(北中3年)最終選考へ 全国7千500件から10人

 北中学校3年生の與那覇姫李さんは今月18日に東京で開催される「2022年度北方領土に関する全国スピーチコンテスト」最終選考に出場する。全国から集まった7500件の作品の中から10人が選ばれたもの。與那覇さんは4日、県宮古合同庁舎で開かれた第41回北方領土返還要求沖縄県民大会宮古島大会で、選ばれた作文を発表した。
 與那覇さんは第6回「北方領土と沖縄」作文コンクールで、最優秀賞にあたる県民会議会長賞を受賞。県代表として全国の第2次選考に進んだ。題は「『人の想い』を受け継ぐために」。
 戦後米軍の統治下におかれた沖縄と、ロシアによる不法占拠が続く北方領土との共通点に触れ、「沖縄は復帰50年を迎えたが、現在でも米軍基地が残っている。土地を占領されて辛く苦しい思いをしていたと思う。北方領土で暮らしていた人たちも同じような思いをしているはず。問題を必ず解決しなければいけない」とつづっている。
 與那覇さんは10人の最終選考に残ったことに「最初はとても驚いたが、いい機会をいただけたと思う。土地を占領された共通点がある私たち沖縄の思いを、しっかり伝えられるように頑張りたい」と述べた。

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