子どもたちに振り付けを指導する踊り子ら =宮古市未来創造センター

パーランク響かせ演舞 美ら島文化祭エイサー体験、親子ら楽しむ

 美ら島おきなわ文化祭2022にちなみ沖縄文化発信事業(文化ワークショップ事業)の創作エイサー体験ショップ(主催・同沖縄県実行委員会事務局)が20日、市未来創造センターで開催された。創作太鼓集団「琉球國祭り太鼓宮古支部」が講師を務め、参加した親子らはパーランク(太鼓)やバチの握り方などを教わりながら、伝統舞踊を体験した。
 同事業は体験し、楽しむだけでなく、その文化の背景や歴史を学べるワークショップとなっており、大会期間前の8月から11月までの間、県内各地で開催されている。
 同ショップでは旧盆最終日に行われる祖先をあの世へ送り出す念仏踊りと知られているエイサーを踊り子たちがミルクムナリの曲に合わせ、迫力ある演舞を披露。その後、歌に込められた意味や振り付けの背景などを説明し、バチの持ち方やパーランクの叩き方などを丁寧に子ども達や参加者らに教えた。
 中村颯之介くん(2歳)の母親で下里在住の中村恵里香さんは「泣いていてもエイサーの音楽を聴くとすぐに踊り出す。本当にエイサーが大好きで、今日は間近で見て一緒に踊ってほしいと思った」と話した。
 琉球國祭り太鼓はエイサーをベースに空手の型を取り入れた独自の振り付けで演舞する創作太鼓集団。宮古支部は1996年に結成され、現在は「迎恩の心」と「あららがま魂」が融合した活気あるメンバー20人が活動している。

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